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山谷のホスピスが定着 住民の心の支えに [2007年03月02日(金)]

身寄りがない末期がん、白血病、HIV患者らに残された時間を有意義に過ごしてもらおう−と、簡易宿泊所が立ち並ぶ東京・山谷(台東区清川・日本堤・東浅草と荒川区南千住にかけて広がる地域の通称)に設立されたホスピスケアハウス「きぼうのいえ」(山谷・すみだリバーサイド支援機構=山本雅基代表理事=が運営)が、開所してから4年以上が経過した。いまでは入所待ちの状況が続くなど、この施設は山谷に定着し、住民の心の支えになっている。

写真:山谷(東京)にある「きぼうのいえ」
きぼうのいえは、マザー・テレサがインドで運営した「死を待つ人のいえ」の日本版として、2002年10月にオープンした。鉄筋コンクリート4階建て。現在の入所者は満室の21人(うち女性5人)。入所者の生活保護費と寄付金で運営しているが、運営資金は常時不足している状態で、日本財団が支援している笹川医学医療研究財団内の「君和田桂子基金」からも助成している。入所者は余命少ない人たちで、入院していた病院から移って平均して6ヵ月で亡くなっており、これまで45人を看取ったという。

入所時は生きる希望をなくしている人がほとんどのため、介護スタッフらがあたたかく見守り、亡くなるときは従容として死を受け入れる環境づくりに留意しているという。施設を訪れるボランティアも多く、ハープの演奏に感動のあまり号泣した入所者もいる。屋上部分には礼拝堂が設置されており、この部屋には現在15〜16人の遺骨も安置されている。

最近、亡くなった男性の入所者は、故郷の北陸地方に付き添いの看護師らと最後の旅行をしたあと、施設に戻り看護師と記念写真を写している時に、看護師の腕に抱かれて息を引き取ったという。日本は急速に高齢化社会に移行している。山本さんは「これから独居老人が増えると、このようなホスピスの必要性が高まるだろう」と指摘しており、きぼうのいえは、終末医療のあるべき姿を問いかけているといえよう。


≪お知らせ≫
「改修事業」に関する助成説明会を静岡、大阪で開催。
http://blog.canpan.info/koho1/archive/8
ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:25 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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