NPOの資金調達に入場料を投票 愛知で「日本初」のフェスティバル [2009年09月10日(木)]
![]() NPOのファンドレイジングにつながるとあって、投票は慎重に 人気グループのライブコンサートや若者のダンスコンテストなど、大規模なイベントを開催し、その入場料をNPOの活動資金に当てようというファンドレイジング(資金調達)フェスティバル「愛フェス2009」が、9月5、6日の2日間、愛知県長久手町の「愛・地球博記念公園」で開催された。「愛知発、日本初」を詠うだけあって、参加団体の規模といい、協力金の配分を入場者の投票によって決める仕掛けといい、確かに「日本初」の実験的なフェスティバルとなった。 |
![]() NPO村の出展ブースでは、61団体が活動をアピール 会場は「愛・地球博」が開かれたモリコロパーク。広大な広場にライブ会場やNPO村、うまいもの市、フードエリアが展開され、特設ステージやファンドレイジング投票所が設けられた。日本財団の支援で設営されたNPO村には61団体が出展、それぞれブースで熱心に自分たちの活動内容をアピールした。好天に恵まれ過ぎたほどの猛暑となったが、主催した「愛フェス2009開催委員会」によると、2日間で2万8590人が入場する盛況となった。 ![]() 「頑張ってくださいね」と支援のシールを貼る参加者 入場者は、入場料として500円の協力金を支払うと、2票分の投票権が付いたファンドレイジング・シールが渡される。用紙は緑の葉の形のシールと台紙に分かれるようになっており、活動に共感するNPOにシールをプレゼントするか、台紙を投票所に設置された各NPOの投票箱に入れると、それらの得票数によって協力金が分配される仕組みだ。だから入場者はイベントを楽しみながら、支払った入場料が頑張って欲しいNPO法人を支援することにつながるという、もう一つの満足を得ることになる。 「楽しむ!」ということもイベントの主要な狙いで、ライブ会場では愛知県内の予選を勝ち抜いた子どもダンスグループらがファイナルコンテストに挑み、賑やかなパフォーマンスを披露、またイベントの趣旨に賛同するアーティストらによるライブが会場を盛り上げた。さらにフードエリアでは県内の名物グルメが屋台を出店するとともに、評判の障害者団体フードカーが全国から集結、おいしい香りを会場に漂わせた。協力し合ったNPOや学生グループは100団体にのぼり、1000人を超すボランティアスタッフが運営を支えた。 ![]() ちびっ子ダンスの決勝コンテストが会場を盛り上げた NPO(NonProfit Organization)法(特定非営利活動促進法)が施行されて10年。法に基づく認証NPO法人は、いまでは全国で約3万8000団体にのぼる。愛知県でも保険・医療・福祉関連や、子どもの健全育成を活動目的とした団体など、認証NPO法人は1200団体を超えている。このようにNPOによる営利を目的としない社会貢献活動は、社会の一翼を担う存在としてすっかり定着したが、その一方で、多くのNPOは不足気味の活動資金の確保に悩まされているのが現実だ。 こうしたなかで「愛フェス」は、NPOの資金調達に新たな可能性を広げる成果を上げたといえる。投票に基づく協力金の配分は開催委員会で精査しているところだが、イベントに参加したNPOにとって、「愛フェス」は自分たちの活動目的を積極的に社会に訴え、理解を深めて行くことの重要さを改めて認識する契機になったようだ。開催委員会の天野竹行副会長は「多くの皆さんに頑張っていただき、満足できるフェスティバルになりました。今回の成果を分析し、今後の開催計画を考えて行きたい」と語っている。【加藤春樹】 「支援したいNPO」を探しにやって来た市民でにぎわう「愛フェス2009」 ![]() |











