FRP廃船をリサイクル セメント材料に利用 [2007年02月27日(Tue)]
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海岸や河川に放置された所有者不明のヨットやプレジャーボートなどの廃船は、近年、社会問題になってきた。景観を害するだけでなく、津波や洪水などで流れ出して河川はんらんの原因になり、海苔の網など漁業施設を破壊する恐れもあるからだ。そこで社団法人「日本舟艇工業会」は廃船処理に関して「FRP船リサイクルシステム」を設け、廃船回収・リサイクルの促進に乗り出した。
FRPは、繊維と樹脂でプラスチックを補強したガラス繊維強化プラスチックで、これを材料に使用しているモーターボートやヨット、漁船など小型船舶のことをFRP船と呼んでいる。舟艇工業会は、こられの船舶で老朽化した廃船を回収、解体した上、FRPをさらに細かく砕き、セメントのつなぎ用として利用するシステムを考案、2005年11月からリサイクル事業をスタートさせた。 一般ユーザーが回収を依頼すると実費が必要だが、所有者が不明の「不法投棄船」については日本財団の支援で自治体に事業費の約半分を補助している。この結果、05年度は瀬戸内海沿岸など中部以西の10県で砂浜付近に放置されたり港に沈んだ船など146隻(自治体処理分76隻、個人所有分70隻)を回収、06年度はさらに西日本の19府県で550隻(自治体分400隻、個人分150隻)を処理した。 20隻以上の廃船があった広島県福山市横田港の「しやごし浜」では、撤去勧告を受け一部所有者が撤去したものの、かなりが放置されたままになっていた。その光景を見た市立内海小学校の児童が福山地域事務所港湾課に手紙を送り、これがきっかけで昨年から回収作業が始まり、きれいな浜が戻ったというエピソードがある。全国的には回収・リサイクルが必要な廃船は1000隻以上に上るとみられる。舟艇工業会は2007年度、全47都道府県でリサイクルを実施する予定で、今後廃船処理は一段と進みそうだ。 ![]() 適正処理でFRP船を再資源化 |








