「看護とストレス」のグループ討議に当たって、冒頭、山口赤十字病院緩和ケア病棟看護師長の小野芳子さんが対処法について語った。小野さんは緩和ケア病棟勤務後うつ状態になり2ヵ月で体重が10キロ減ったが、ストレスを認識し自己管理で危機を脱したことがあるという。そうした体験を踏まえ、ストレスを抱えた看護師に対するストレスマネジメントの取り組みを紹介。「社会との適切な距離をとる」「不調や症状が出た場合は生活や価値観を見直しする」ことなどの自己管理が必要と述べ、情報の共有やコミュニケーションが良好で相互理解・支援協力があるなど、職場環境の整備も大事だと強調した。この後のグループ討議では、それぞれがどのようなストレスを持ち、どのように対応しているかについて意見交換した。(写真:ストレスの対処法について話す小野芳子さん)
続いて講演した手島教授は看護師として従事した後、5年間米国のミネソタ大学に留学、帰国後医療法人東札幌病院で副看護部長として勤務、2001年から千葉大の教壇に立っている。手島教授は1899年と2003年を比較し死の様相が大きく変化していることに触れ「明治時代は病気になったらすぐに亡くなるが、現代は医療の発達で病気になってもすぐには亡くならない時代になった」と指摘、さらに人口減少に対応してナースがやるべきことは何かを考えてほしいと要請した。(写真:時代の変化について語る手島恵さん)
ナースのストレスについては「人間関係によるものが大きい」として、ストレスを抱えないためにも物事を肯定的に受け止める訓練をすること、笑顔で仕事ができる環境づくりが重要だと語り、他の医療部門の関係者とのミーティングなどの際には「事実を基に話をすることが基本だ」とアドバイスをした。手島教授は最後にフローレンス・ナイチンゲールが唱えた「「人間は自分で自分を癒す力を持っている」(看護覚え書き)を引用、(迷った時や疲れた時は)「なぜ看護師になろうとしたか(初心を)思い出してみよう」と語りかけた。(写真:参加者には笑顔も)(石井克則)
ホスピスナース研修会の様子