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「パレスチナ問題は武力では解決しない」 茂田宏・元駐イスラエル大使に聞く [2009年01月22日(Thu)]

昨年末から約20日間続いたイスラエルによるガザ地区への攻撃はイスラエル、ハマス双方の一方的な停戦宣言で事態は収束に向かっているかに見えるが、依然、予断を許さない情勢だ。そこで停戦の意義やパレスチナ問題の今後について、駐イスラエル元大使で日本財団特別顧問の茂田宏氏に聞いた―。
(写真:茂田宏・駐イスラエル元大使)
今回のガザ攻撃の特徴は―
イスラエルはガザに対し昨年12月27日から猛烈な空爆を開始し、1月3日には地上軍も投入した。イスラエル側は近代化された軍である。これに対し、ガザを掌握するハマスは軍事力と言えるほどのものは有していない。死者はイスラエル側が13人(うち3人は民間人)、パレスチナ側は1250人を超え、多数の民間人も犠牲となった。この数字こそ、この戦争の非対称性を如実に示している。戦争のきっかけは12月18日、ハマスがそれまでの停戦の破棄を発表、イスラエル側へのロケット攻撃を再開したことにある。

停戦の経緯について―
1月17日、イスラエルは攻撃目的が達成されたとして、一方的に停戦を宣言した。ハマスも1月18日、イスラエル軍が1週間以内にガザから完全撤退することを条件に、やはり一方的に停戦を発表した。従って、この停戦は当事者間の合意に基づくものではない。ともに相手の出方で戦闘再開の意図があることを示している。ただし戦闘を再開して得るところは双方ともなく、停戦は暫くの間、持続すると思われる。イスラエルはオバマ大統領の就任をにらんでガザからの撤退を急いでおり、結果としてハマスが主張する1週間以内の撤退は満たされるのではないか。(写真:パレスチナ自治区エリコ市)

双方はこの戦争をどう捉えているのか―
イスラエルはハマスに大きな打撃を与え、米国、EU、エジプトからガザへの武器密輸阻
止のための協力を取り付けたとして、この攻撃を成功であったとしている。他方ハマスは、イスラエルは目的達成に失敗、ガザ側の「人民の勝利」であったとしている。戦争開始に際しイスラエルは、ガザをめぐる現実を変えると言っていた。事実ガザは瓦礫の山になった。しかしハマスのガザ支配は継続している。ハマスに対する民衆の支持も強まった感さえあり、政治的な現実に特段の変化はない。イスラエルが成果とするガザへの武器密輸の阻止がうまく機能する保証もない。

この戦争は何をもたらしたのか―
ガザを含むパレスチナ問題を武力で解決しようとする試みの無益さこそ双方に対する教訓となろう。この問題は政治的にしか解決できない。パレスチナの選挙で多数派になったハマスを引き続きテロ組織として決め付け、話し合いの相手としない政策には限界がある。

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茂田 宏(しげた ひろし)1942年生まれ。1965年外務省入省、国際情報局長、駐イスラエル大使、国際テロ対策担当大使などを歴任。国際情勢に関する分析情報をブログ「国際情報センター」(http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center)で発信中。2006年7月から日本財団特別顧問。
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*ガザ侵攻と和平交渉の行方については、1月22日に駐日イスラエル大使、23日に駐日パレスチナ常駐総代表による笹川平和財団主催の緊急講演会が日本財団ビルで行われる。
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:16 | 国際 | この記事のURL | コメント(1)
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コメント
>パレスチナ問題を武力で解決しようとする試みの無益さこそ教訓となろう。
これには大変疑問ですね、イスラエルは武力で1300人殺したが国際社会から今のところなんのお咎めもない。今回だめだったがまたやれば良いだけだ。そういう結論だったのがイスラエルの政治状況でしょう。

>パレスチナの選挙で多数派になったハマスを引き続きテロ組織として決め付け、話し合いの相手としない政策には限界がある。
これには大いに賛成だ、しかし日本の全てのメディアがハマスを「イスラム原理主義組織」で「ガザを武力支配」と書いている今、ここで書いても意味はない。NHKや大新聞で真正面に言うべきだ。元イスラエル大使という身分ならそれが必要だろう。
Posted by: zames_maki  at 2009年02月10日(Tue) 18:58