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モンゴルでダウン症児の生活指導 札幌のシニアボランティア藤井さん [2009年01月07日(水)]


モンゴルのダウン症児らと(左から2人目が藤井さん)

「あなたに会えてよかった」。いま、1人の日本人女性がモンゴル・ウランバートルのダウン症児教室で支援活動をしている。技能ボランティア海外派遣協会(NISVA)から08年11月に1年間の予定で派遣された札幌市の藤井洋子さん(67)だ。障害児施設で指導員として長年勤務した経験を生かし、モンゴルのダウン症の子どもたちと生活をともにしている。藤井さんからNISVAに寄せられた報告からは、子どもたちと触れ合う喜びや言葉の壁を乗り越え、障害を持った子どもたちの支え役としてこれまでの経験を生かそうとする意気込みが伝わってくる。
藤井さんは札幌市の重症心身障害児施設などで保母や指導員として勤務した。「この仕事が天職」と思って仕事に取り組んだというが、05年3月に退職したあと「これまでの人生で悔いも不完全燃焼もあり、いま動かなければきっと後悔する」と、シニアボランティアに応募した。NISVAは途上国にシニアボランティアを派遣しており、モンゴルには日本財団が進めている「置き薬(配置薬)」制度に関連して、07年6月−12月の半年間、山岸一夫さん(71)が置き薬製造工場で品質管理の指導をした。続いて07年10月から1年間、観光開発支援で牧野卓夫さん(65)が派遣された。(写真:藤井さんが活動中の25学校)

同国のダウン症協会からも支援要請があり、日本の専門家による事前調査の結果、ウランバートルの知的障害者のための養護学校「25学校」(児童数250人)にあるダウン症児クラスに藤井さんを派遣した。この教室には4歳−16歳の子どもたちがおり、土日を除き養護教師を助けて着替えや食事など日常生活面の指導のほか、子どもたちに知的刺激を与えるための作業学習(カレンダーつくりなど)も担当している。モンゴルではダウン症に親たちがどう対処していいか手探りの状態にあるため、藤井さんに対する期待は大きい。(写真:子どもたちと郊外に出かけた藤井さん(真ん中))

藤井さんからNISVAに届いた報告によると、クラスの在籍者は9人だが、1人が長期病欠し、他のクラスからの出席者や親が勝手に連れてくる子どもなど大まかな仕組みの中で13−14人が午前の年長組、午後の年少組みに分かれて勉強をしているという。藤井さんはこの報告の中で「子どもたちは純真でうそがなく、ありのままの個性を見せてくれて実にかわいらしい。あなたに会えてよかった」と書き、さらに「生涯学習という言葉を聞きますが、私自身人間磨きの1年になりそうだと予感しています」と、結んでいる。(写真:郊外に出かけた際に泊まったゲル)

ダウン症(症候群)は21番目の染色体の過剰で起きる発達・成長障害で、1866年に英国のジョン・ラングドン・ダウン医師が発見した。先天性の心疾患、食道や十二指腸の狭窄や閉鎖、血液細胞の異常増加を伴う場合もある。(写真:藤井さんが支援する教室に張られたポスター)(石井克則)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:00 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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