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障害者が自分たちで開催 新潟で「本人活動」の研修会 [2008年12月04日(木)]


2日間に渡り、活発に議論したリーダー研修会

北陸のこの季節としては珍しく晴れ上がった11月29日、新潟市の信濃川河畔に建つユニゾンプラザで「本人活動リーダー研修会」が開催された。いわゆる「研修会」は、日々全国でいくつ開かれているか分からないほど多い。ただ「本人活動」と銘打った研修会は、おそらくこの信濃川河畔でしか行われていないだろう。主催は「さくら会」と同研修会の「実行委員会」とある。そして日本財団が共催者として支援している。いったい何の会合なのだろう。
        
パネラーの杉澤さん(右)と多田さん           司会役の窪田さん(右)と小泉さん

地元新潟をはじめ岡山、富山、東京、神奈川、千葉、北海道などからやって来たのだという参加者は、11団体56人にのぼった。会場ではまずシンポジウムが始まり、「本人活動の大切さ」が語られている。パネラーは「釧路市トゥモロー編集委員会」の杉澤哲哉さんと、「さくら会」の多田宮子さん。司会は「岡山ももの会」の窪田寿美男さんと、新潟の「本人主張の会あすなろ」の小泉渉さんだ。(写真右:会場には岡山研修会の資料が張り出された)

研修会は翌日も続き、シンポジウムで提起されたテーマは、その後のグループ別議論やロールプレイによる意見発表へと進んだ。発言記録はみんなで担当してしっかり残す。全員が参加してのワークショップで活発な発言が絶えないのは、いずれも各地でリーダーの経験を積み、グループ活動の楽しさや課題を整理できているからだろう。

この研修会のキーワードが「本人活動」。各地域の本人活動グループから参加した実行委員会のメンバー13人が何度も会合を繰り返し、時間をかけて研修会の準備を進めてきた。11月1日には岡山市で西日本研修会を開催、そしてこの日の新潟が東日本会場だ。遠来の参加者を数多く集める研修会自体が、本人活動の実践の場なのだ。

「本人活動」は、知的障害のある人が自分自身で考え、障害者自身が力を合わせて課題解決に取り組んで行こうというグループ活動のことだ。自分たちの思いを自分たちで社会に発信して行くために、支援者のサポートは必要最小限にとどめ、「自分自身(本人)が直接参加(活動)しよう」という考え方だ。

それは「思ったり感じたりすることは、当事者(本人)にしかできない」という厳然たる事実から始まっている。だからこそ障害者自身が話し合い、課題を整理して、直接、行政や社会に伝えて行く必要があると考えるのだ。そうやって初めて、障害者福祉を考える場に障害者の思いが届くことになる。

中心となっている「さくら会」は、知的障害者が自分たちの暮らしや制度を考える仲間の会として16年前に東京で結成され、国内外の当事者活動を視察したり、各地域のグループ活動の実態をアンケート調査するなど、「本人活動」の輪を広げて来た。その結果、各地に活動グループが生まれ、今回の全国規模でのリーダー研修会開催につながった。

新潟研修会では@本人活動を支える仲間の大切さA様々な考えを持つ人たちとの接し方B支援者との距離の置き方―—などが話し合われた。こうした実績をもとに、来年度は「本人活動全国連絡協議会」を立ち上げる計画で、知的障害者自身によるメッセージ発信が「あたりまえ」の社会実現へ、活動が続けられる。(写真左:研修会を実現した実行委のメンバーに拍手が贈られた)
ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:05 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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