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「パパ 出番ですよ」 発達障害児支援セミナーで父子が講師 [2008年11月07日(金)]


自己紹介をする明石徹之さん

「家庭と企業の中で、それぞれお父さんとしての役割があります」。発達障害児の家族や支援者に向けて励ましのエールを贈る講演会「パパ出番ですよ!」が10月26日、島根県益田市で開かれた。同市の発達障害児支援サークル「のびのび」(島田智子代表)が日本財団の支援で開催、神奈川県川崎市で自閉症を乗り越え市職員になった明石徹之さんと、父親で社会福祉法人の理事長を務める明石邦彦さんの父子2人を講師として招いた。
「のびのび」は毎月の定例活動のほか、地域の中で発達障害児・者に対する支援の輪を広げようと毎年啓発のための講演会を開催している。今回で7回目となる講演会には、20人近い家族のほか行政、療育関係者など約50人が参加した。島田さんのあいさつの後、徹之さんの自己紹介や父親の邦彦さんの講演、韓国のテレビ局が徹之さんや家族を取材したドキュメンタリー番組の上映が行われた。(写真:講演する明石邦彦さん)

知的障害のある自閉症というハンディキャップを持ちながら川崎市の職員としての特別養護老人ホームの清掃業務に従事している徹之さんは、職場での様子や生活の状況、将来の夢などをまとめた原稿を読み上げ、最後に「お仕事がんばります。今度は結婚がんばります」と力強く話した。「お仕事がんばります」は母親の洋子さんがまとめた著書(ぶどう社刊)のタイトルにもなっており、徹之さんは洋子さんと一緒に講演活動を続けている。(写真左:講師の明石邦彦さん・徹之さん父子。自己紹介をする徹之さんを暖かく見守る父、邦彦さん)

徹之さんに続いて「パパ出番ですよ」というわけで、邦彦さんが講演した。大手食品会社の技術職幹部として活躍していた邦彦さんは、徹之さんの成長の経過や父親として子どもにどうかかわってきたかについてその体験を語った。自分で考えた療育方法を実行した結果、幼い徹之さんに嫌われてしまったこと、母親の洋子さんの機転で再び交流を持つことができたこと、体を使ったスキンシップや外での遊びなど父親でしかできないことに気づいたことなど、邦彦さんの話は熱を帯びた。(写真左:開会の挨拶をする代表の島田智子さん)

会社で認められないと妻子を守れないと考えて仕事をがんばり、それが自信につながって困難を克服する原動力になったことも披露した。現在、障害者就労支援施設やグループホームを運営する社会福祉法人あおぞら共生会の理事長を務めているが、これまでの企業人としの経験が生きたと説明、「父親はいろいろ理屈をつけて子育てや団体の活動の場に出ていかないが、出ていかなければならない時がある。そういった時に向けて知識をためておけば、行政との交渉や子どもの就労などの場面で役に立てることができる」と締めくくった。参加者は邦彦さんの講演から自閉症の支援や父親の役割について、徹之さんのドキュメンタリー番組からは障害者の地域での生活ぶりなど、多くのことを学んだ1日となった。(写真右:会場の様子)(山田泰久)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:11 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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