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昭和の記憶を聴き出そう 船橋市で「聴き書き」キャンペーン [2008年09月29日(月)]


お年寄りと向き合い、質問する「聴き書き会」


激動の昭和を生き抜いたお年寄りの貴重な生活体験を、子供たちに伝えて世代間交流を深め、地域づくりに生かそうと活動を続けているNPO「昭和の記憶」が、今年も「敬老の日を『聴き書き』の日に」キャンペーンを全国で展開している。お年寄りは懐かしい記憶を紡ぎ、質問する子供たちは初めて知る世界に驚きの歓声を上げるなど、聴き書き会場はどこも笑顔であふれている。(写真左:しだいに緊張がほぐれ、昭和の記憶を楽しそうに聴く)

聴き書き会は福祉や教育活動、さらには街づくりなどのグループが、「昭和の記憶」の趣旨に賛同して開催、事前に準備された手引き書やワークブックを使って実施する。「昭和の記憶」は2010年までに全国で1万人の参加を目標としており、スタート2年目の今年は、北海道、新潟、東京、神奈川、千葉、静岡、愛知、奈良、沖縄などの学校、図書館、介護施設、学習塾などで開催が続いている。(写真右:「昭和の絵葉書」を眺めながら、記憶を呼び起こすお年寄り)

9月の敬老の日前後の開催が最も多く、事務局が出張したイベントだけでも北海道深川町(9月13日)、千葉県船橋市(14日)、横浜市(15日)と連続して開催された。このうち船橋市の学習塾「新学フォーラム」で開かれた聴き書き会には72歳から84歳のお年寄り5人が参加、普段は教室に使用している部屋で、塾生の小・中学生7人がお年寄りを質問攻めにした。

今年の共通テーマは「昭和の暮らし」。事務局で8枚の絵はがきを用意、その絵をもとにおじいさん、おばあさんと子供たちの会話が進んだ。絵はがきは「団らん」「お祭り」「お正月」「教室」「紙芝居」「遊び」「就寝」「病気」と、昭和の暮らしぶりを知る絵が描かれており、子供たちにとっては物珍しいものばかり。お年寄りは現代っ子の質問によって、懐かしい記憶がしだいに鮮明になって行くようだった。(写真左:事務局で作成した「昭和の暮らし」絵集)

多くのテーブルで、話題は戦争のころの暮らしぶりとなり、「えー! ひとクラスに60人もいたんですか?」「病気になっても家で寝ているだけ?」などと不思議そうに話に聞き入っていた。それでも近所の子供同士の遊びやお祭りの話に「戦争がなければ、今より楽しそう」「勉強したくてもできなかった昔の人がかわいそう」などと感想を話し合っていた。

イベントで引き出された貴重な「記憶」は、ワークシートや開催レポートにまとめられて「昭和の記憶」に送られ、事務局で集約して冊子化される。事務局長の瀧澤尚子さんは「今の子供たちは年配の方と話をする機会が少なく、緊張するのでしょうが、自然とコミュニケーションが深まって行って、毎回、とても新鮮な発見があります」と語っている。「昭和の記憶」は聴き書きボランティアや応援会員を募集しており、日本財団は一連の事業を支援している。(写真右:聴き書きを終え、みんなで感想を発表した)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:13 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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