いのちの大事さを訴える 千葉で「生命のメッセージ展」 [2008年09月05日(金)]
![]() 千葉市の生命のメッセージ展会場 犯罪や交通事故で命を失った人たちの生きた証を展示し、そうした被害者・遺族の人権を訴え、命の重みを伝えようと「生命のメッセージ展in千葉」が8月26、27の両日、千葉市の千葉市文化センターホールで開かれた。千葉犯罪被害者支援センターと生命のメッセージ展実行委員会が日本財団の支援で開催した。人型パネルに書かれたメッセージと足元の靴からはある日突然命を奪われた不条理と遺族の悲しみが漂い、会場は厳粛な雰囲気に包まれた。 会場は、入り口正面の千葉県内の犠牲者10人を中心に計130人分の等身大の白い人型パネルが展示され、一人ひとり名前、写真、亡くなった経緯、新聞記事などが掲示され、足元には生前履いていた靴が並べられた。交通事故の犠牲者が7割で、それ以外は事件や医療過誤、いじめによる自殺でこの世を去った人たちだ。このうち、千葉市の井上奏子(かなこ)ちゃん(当時3つ)と周子(ちかこ)ちゃん(同1つ)の姉妹は、1999年11月28日午後、東京都内の東名高速道路で母親の郁美さんが運転する乗用車の後部座席に乗っていて酒酔い運転の大型トラックに追突された。乗用車は炎上し、2人は焼死、助手席の父親の保孝さんも大やけどをした。(写真:千葉県内の犠牲者たちのパネル) トラックの運転手は裁判で懲役4年の実刑が確定したが、この事故のあと2001年の命日に業務上過失致死傷罪より重い危険運転致死傷罪の新設を含む刑法改正案が成立した。無邪気な顔でカメラにポーズを取る2人のパネルの下には、カーネーションの鉢と2人が生前大好きだったという小さな靴がひっそりと飾られていた。このほかにも、殺人事件として大きく報道された事件の被害者のパネルもあり、一枚一枚からはそれぞれの人生の重さが伝わってくる。(写真:井上周子ちゃんと奏子ちゃんのパネルの下にはカーネーションが) 生命のメッセージ展は2001年から全国で巡回展示をしており、千葉は今回で2回目。ことしは全国10ヵ所で開催する。人型パネル展示のほか、無免許、飲酒運転、無車検の車にはねられ19歳の息子を亡くした母親が危険運転致死傷罪の新設を訴えて奔走する姿を描いた映画「0(ゼロ)からの風」が上映され、さらにこの映画のモデルである生命のメッセージ展代表・鈴木共子さんの講演があった。(写真:ずらりと並んだ犠牲者たちの靴) 千葉犯罪被害者支援センターは2004年4月に発足。電話相談、面接相談、裁判への付き添いなどの支援活動、相談員の養成が主な業務で、石井慶一事務局長によると、年間約1000件の電話相談(性被害、暴行など犯罪被害が中心)を受けているという。(写真:元気だったころの犠牲者の写真)(石井克則) |








会場は、入り口正面の千葉県内の犠牲者10人を中心に計130人分の等身大の白い人型パネルが展示され、一人ひとり名前、写真、亡くなった経緯、新聞記事などが掲示され、足元には生前履いていた靴が並べられた。交通事故の犠牲者が7割で、それ以外は事件や医療過誤、いじめによる自殺でこの世を去った人たちだ。このうち、千葉市の井上奏子(かなこ)ちゃん(当時3つ)と周子(ちかこ)ちゃん(同1つ)の姉妹は、1999年11月28日午後、東京都内の東名高速道路で母親の郁美さんが運転する乗用車の後部座席に乗っていて酒酔い運転の大型トラックに追突された。乗用車は炎上し、2人は焼死、助手席の父親の保孝さんも大やけどをした。(写真:千葉県内の犠牲者たちのパネル)
トラックの運転手は裁判で懲役4年の実刑が確定したが、この事故のあと2001年の命日に業務上過失致死傷罪より重い危険運転致死傷罪の新設を含む刑法改正案が成立した。
千葉犯罪被害者支援センターは2004年4月に発足。電話相談、面接相談、裁判への付き添いなどの支援活動、相談員の養成が主な業務で、石井慶一事務局長によると、年間約1000件の電話相談(性被害、暴行など犯罪被害が中心)を受けているという。(写真:元気だったころの犠牲者の写真)(石井克則)