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北方領土元島民の話を記録に NPO「昭和の記憶」が聞き取り [2007年01月12日(Fri)]

 激動の昭和の歴史を市井の人々から聞き取り、記録する作業を続けているNPO「昭和の記憶」(東京都千代田区、盛池雄歩代表)は、北方領土(歯舞、色丹、国後、択捉)4島の元島民から、島で生活していた当時の模様を聞き取り、近く「北方四島の記憶」として刊行する。この聞き取り調査には日本財団も支援、記録集を日本財団図書館に蓄積することも検討している。

 聞き取りの対象になったのは、北海道根室市在住の元島民8人(男6人、女2人)で70歳代後半から80歳代後半の高齢者。北方領土に居住していた当時は、漁業に従事していたが、終戦後ソ連軍の進駐によって4島が緊迫し、辛酸をなめた実態を克明に語ってくれたという。
 
 昭和の記憶は「おばあちゃん子」だった盛池さんが、寝たきりになった祖母からそれまでに経験したことを聞き取ったのがきっかけ。祖母はその後亡くなり、盛池さんは「このままでは昭和を生きた人たちの記憶が日々失われてしまう」と考え、全国の高齢者を訪ねて聞き取り行脚を始めた。

 昨年4月にNPOを立ち上げ、学生らもボランティアとして参加。これまでに北海道から九州まで約300人から聞き取りを実施し、その活動の記録を「市井の昭和史」「駅の記憶」(いずれもB5判)などにまとめ5巻を刊行した。「北方四島の記憶」はこの6巻目で、盛池さんらは2010年までに全国1000ヵ所での聞き取りを目標にしている。戦争体験の風化など、昭和が遠ざかる中でこうした地道な活動の意義は大きい。

 NPO「昭和の記憶」は、東京都千代田区神田神保町3−6−6−303。
電話03−3230−8644。




「市井の昭和史 聴き取り活動の記録」(2006年10月発行)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 11:01 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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