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地域活性化で情報交換 家島で郷土学セミナー [2008年06月03日(火)]


引き揚げた定置網の魚を見る参加者

地域に受け継がれてきた伝統や技術が過疎化・少子高齢化によって失われつつある現状を憂い、資源を再発見し地域活性化に活かそうという取り組みが活発になってきた。日本財団はこうした活動を「郷土学事業」として支援しており、5月23日から3日間の日程で兵庫県姫路市の家島で「郷土学セミナー2008 in 家島」を開催した。セミナーには本年度に助成を受けた7団体12人と地元住民も参加、講演や活動報告、定置網漁の体験などを通じて交流を深めた。

農山魚村部を中心に第一次産業の低迷などから過疎化、高齢化が進んでおり、限界集落(人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭を含めて社会的共同生活の維持が困難になった集落)と呼ばれる地域も増えている。一方で、食の安全を脅かす問題やライフスタイルの変化から田舎暮らしを志向する人も多い。こうした中で、NPOを立ち上げ地域活性化に取り組む団体も増えつつあり、日本財団はそうした活動に助成、その数は2008年までの5年間で延べ86団体になる。セミナーは全国各地でユニークな取り組みを実践している団体の交流と情報交換が目的だ。(写真:地域活性化に取り組む人たち)

初日の23日は、土に根ざした暮らしを実践している地域や企業、団体をサポートしているローカル・ジャンクション21(東京)代表の朝田くに子さんが基調講演し「地域外の人の力を借りて地元のこと(伝統や技術)を調べた住民が、その後これを生かすためにどう行動するかが大切」だと指摘した。参加者に対しては「ないものねだりよりあるものをどう生かすかを考える時代だ。各地で様々な動きが出てきており、確実に社会は変わりつつある。小さな輪を広げていってほしい」と話した。(写真:基調講演をする朝田さん)

家島は姫路港から高速フェリーリーで約25分の家島諸島の真ん中にある美しい島で、セミナーのホスト役を務めたNPO法人いえしまは、家島の食文化の発掘・育成に取り組んでいる。季節に合わせて手作りの特産品を通信販売しているほか、調査のために島を訪れる大学生の受け入れもしている。代表の河部惠子さんが「無理なく楽しくやることを第一にすれば長続きする」と語ると、その取り組みに参加者から質問が相次いだ。(写真:NPOいえしまの河部さん)

2日目の24日は家島の中心産業である定置網漁を見学した。タイやヒラメ、ハモといった魚が目の前で引き揚げられると参加者からは大きな歓声が挙がった。地元の漁師、中村利公さんは「現在の魚流通の仕組みでは、末端の私たちが一番苦しい」と、第一次産業で働く人々の実情を訴えていた。セミナーは25日まで続き、参加者は内容の濃い時間を共有した。郷土学セミナーは、7月にも山形県最上郡戸沢村角川地区で開催する。(田代)


*趣のある家島の景色と定置網漁の様子などの映像はコチラ!(1:09秒)

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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:25 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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