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ピグミー族とハンセン病 [2007年11月22日(木)]


初めて見るカメラに緊張するピグミー族の人々

11月10日、WHOハンセン病制圧特別大使である日本財団笹川陽平会長はハンセン病の有病率が非常に高いという少数民族のピグミー族に会うため、ハンセン病未制圧国であるコンゴ民主共和国を訪問した。
      
一行は、ピグミー族の住むワンバ地区まで首都キンシャサから北東へ約2000キロの道のりを小型プロペラ機で移動。到着すると、500人のピグミー族が歓迎してくれた。ピグミー族は、森の中を移動しながら生活する身長の低い(150cm程度)狩猟採集民族である。実際にピグミー族に会うと、水疱瘡のような水ぶくれや、潰瘍ができている人が多く、むき出しの肌のほとんどが皮膚病に侵されていた。衛生状況の悪さと森での暮らしの過酷さがうかがえる。その中に、ハンセン病初期症状である白い斑点のある人が目立った。手足に変形がある人も少なくなく、重症患者は村に残っているという。(写真:ハンセン病初期症状の白い斑点ができている)

このワンバ地区は人口約10万人。ピグミー族はそのうちの約3万人で、その中の約180人がハンセン病患者だという。つまりピグミー族の1万人あたり60人という計算になり、ハンセン病制圧の世界水準である1万人に1人以下にはほど遠い。更に今年見つかったハンセン病患者80人のうち77人がピグミー族だったという。(写真:皮膚病にかかっている人が多い)

このようにハンセン病が多い理由について、長年この地区でハンセン病制圧活動を行うジャイキス医師は「ピグミー族は家族との密着度(小さな小屋に10人以上で生活する)が非常に高いので、感染する確率があがると考えられる。また、移動民族なのできちんとした診察を受け、定期的に薬を受け取ることができない。たとえ薬が配布されても、家族で分け合う文化が強いのでハンセン病でない人にも薬を配ってしまう」などをあげた。

笹川会長はこれらの状況を見て、国レベルの制圧を目指すと共にこのような少数民族の間からもハンセン病を制圧するために来年もコンゴ民主共和国を訪問することを約束した。



(英語版はコチラ
ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:22 | 国際 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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