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伝統陶芸で地域交流 障害者施設・三彩の里 [2007年09月20日(木)]


生産班の作業:片手でろくろを使う利用者


緑,黄,赤,茶,そして藍色の流れるような美しい色合いが特徴の「三彩」。長崎県大村市の社会福祉法人「三彩の里」は、この伝統陶芸の創作を通じて身体障害者の社会進出を支援する社会就労センターだ。日本財団の支援で整備された作業棟や授産機器を活用し、19歳から71歳の60人が陶芸やパンの製造に取り組んでいる。(写真:三彩の里 全体図)

三彩は唐の時代に中国から伝来した陶芸の一種で、日本では奈良三彩が有名。「長崎三彩」を生んだ陶芸家の江口洋氏が、障害があっても素晴らしい陶芸を生み出せるという信念で、昭和52年にこの福祉施設を開いた。現理事長の江口司氏は洋氏の長男で、自身も身体に障害があるものの陶芸に取り組み、国際展等での受賞歴もある。入所者のなかには長崎陶磁展で読売新聞社賞を受賞し、一水会陶磁展で入選した田嶋良治さんのように、全国的な展覧会で入賞する陶芸家もいる。

陶芸作業は一人ひとりの能力を生かすため、生産班とリハビリ班の二つに分かれて行うなど分業が進んでいる。生産班はろくろを用いて売り上げに結びつく商品を製作。電話発注も受けつけているため、遠方からの問合せも多い。塗料は銅、スズ、鉄、コバルトなどで、思い通りの色を出すために電気釜と鉄釜を使い分けている。

リハビリ班は、粘土で何本もの紐を作り輪にして積み上げていく「ひもつくり」の製法で創作を進めるほか、地域交流のための陶芸体験教室で講師役を務める。体験教室の参加者は学童クラブの児童ら年間約3000人。夏休みの自由課題として人気があり、リピーターも多い。(写真:リハビリ班の作業)

毎年5月と10月には施設内で「陶芸まつり」を開催。佐賀県の有田焼とのコラボレーション企画などで集客に工夫を凝らしている。三彩の花瓶はひとつ5000円程度で、陶芸作業による収入は一人当たり月4500円から2万円。まだ陶芸で生計を立てるには至らないものの、着実に地域での知名度を高めており、全員が熱心に創作と取り組んでいる。(写真:三彩の花瓶 左:完成品、右:釜に入れる前)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 11:33 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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