ホスピス紹介の漫画制作 NPOが全国に配布 [2007年09月19日(水)]
![]() ホスピスを紹介する漫画 がん患者の痛みをやわらげるためのホスピスを紹介する漫画が完成、全国の医療機関、医師たちに配布される。一般市民に正しい医学知識を広めるための活動しているNPO「ライフボート」(大久保幾久美代表)が日本財団の支援で制作したもので、がんとの闘いでホスピスの重要性がクローズアップされている中で、関心を集めそうだ。 ライフボート代表の大久保さんは、編集の仕事の傍ら「多発性骨髄腫」になった友人2人が運営していた「患者の会」を手伝っていた。2人が亡くなった後、この病気に関するガイドブックを出版した。この編集を通じ、他の病気についても正しい知識を伝える必要性を感じて「救命艇」という意味のライフボートを立ち上げた。(写真:ライフボート代表の大久保さん)ホスピスについてWHOは「終末医療だけでなく早期の抗がん治療の際にも並行して利用すべき」としているが、日本の医療現場では、この認識は浸透していないのが実情という。このため、大久保さんは昨年出した「漫画でわかる多発性骨髄腫」に続いて、ことしは「苦しいときはいつでも緩和ケア」「痛みは上手に正しく伝えよう」の2つの漫画(各8ページ)を制作した。2つの作品とも大久保さんが実際に聞いたこと、見たことを基に考案、漫画家のきみのみきさんに描いてもらった。 いずれも、がん患者と医師とのやりとりの中で、緩和ケアの位置づけや医師と患者の意思疎通の重要性を紹介し「ホスピスとは何か」という疑問に答える内容だ。各5千部制作、がんの治療に当たっている全国の医療機関に配布した。さらにこの秋に開催される日本がん学会、血液学会でも参加者に無料で配布する予定。個人で必要な場合は、ライフボートのホームページからダウンロードできる。各病院の院内報への掲載もOKという。 漫画の制作目的について、大久保さんは「日本のがんの先生は、治療を優先して患者の痛みを取ることにあまり関心がない。ホスピスケアも並行して考えてもらいたいと思った」と話している。 |







ライフボート代表の大久保さんは、編集の仕事の傍ら「多発性骨髄腫」になった友人2人が運営していた「患者の会」を手伝っていた。2人が亡くなった後、この病気に関するガイドブックを出版した。この編集を通じ、他の病気についても正しい知識を伝える必要性を感じて「救命艇」という意味のライフボートを立ち上げた。