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わが国初の海底遺跡見学会 長崎・小値賀島で開催 [2007年09月07日(金)]


碇石(手前)の埋没ポイントを見学する参加者たち(アジア水中考古学研究所提供)


遺物・遺構によって歴史を語らせる考古学に「水中考古学」という分野がある。海や湖などの水中に沈んでいる「人間の生きた証し」を研究対象とし、陸上の視点だけでは解明できない歴史に光を当てようという学問だ。その研究成果である海底遺跡の、おそらくわが国では初めての一般参観者を対象にした見学会が、このほど長崎県・五島列島の小値賀町で開催され、九州や関西のダイビング愛好家らが潜水観察を体験した。

見学会は小値賀町の「前方湾周辺海底遺跡」で実施された。福岡市に本部を置くNPO法人・アジア水中考古学研究所(林田憲三理事長)が、日本財団の助成を受けて開催したもので、ダイバーや考古学ファン16人が参加した。小値賀島は五島列島北部に位置し、古くから日本列島と中国大陸を結ぶ航路の重要な寄港地だったと考えられている。島の東側に大きな入り江を形成する前方湾には、それらの交易船が廃棄したと考えられる陶磁器や碇石(いかりいし)が多数発見されている。(写真:海底遺跡が広がる小値賀島前方湾)

小値賀町教育委員会とアジア水中考古学研究所は2004年から本格的な潜水調査を実施し、中近世の中国産陶磁器や碇石などの遺物を調査、この地で船舶が停泊し、交易が行われていたことを確認した。前方湾は高い透明度が保たれ、遺物散布地は水深10メートル程度の海底に広がっていることから、海底遺跡を見学する絶好の条件を備えている。見学会場として特に遺物の堆積が顕著な海底が選ばれ、見学会はそのほぼ真上のポイントに船を停泊させて実施された。(写真:船上ではモニターで海底を観察)

海底には事前に誘導ロープが固定され、各遺物ポイントには海底説明版も設置された。潜水参加者はインストラクターに導かれて40分余の潜水を行い、ガイドロープに沿って遺物の埋没状況などを確認した。今回の見学会は、一般参加者に海底の遺跡を解説するわが国初の試みであり、見学方法に関するデーター採取も重要な狙いだった。この見学会を第一歩として、この地域に「海底遺跡ミュージアム」を開設しようという壮大な構想があるからだ。(写真:初めての水中考古学体験にみんな満足)
(詳しくはコチラ



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〜参加者募集のお知らせ〜


日本財団は、地域のニーズを的確に把握し、より効果的な助成事業の実施を目指すために、助成制度の特徴や申請書手続きなどについて実践的に学べる公開セミナーを全国で展開しています。9月8日(土)は東京・日本財団ビル(港区赤坂1−2−2)で開催します。参加内容についてはこちらをご覧下さい。ご参加、お待ちしています。
ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:34 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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