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伝統のサバニを継承しよう 沖縄・名護で講習会スタート [2013年04月30日(Tue)]

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4月から始まったサバニの講習会

沖縄地方で古くから漁業に使われた木造帆船の「サバニ」は、戦後の機械エンジンの普及で急減し、いまでは珍しい存在になっている。そんな帆かけサバニの造船・操船技術を伝統文化として継承する取り組みが名護市で始まった。NPO沖縄ホールアース研究所が進めている名護湾地域活性化プロジェクトで、この4月から1年間の予定で日本財団の支援による「帆かけサバニ講習会」が開催されている。
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沖縄ホールアースの相原さん

沖縄ホールアース研究所は、静岡県芝川町にあるホールアース自然学校の沖縄校として設立された「がじゅまる自然学校」のNPO活動を担っており、自然体験の企画、地域振興、政策の提言などをしている。沖縄での活動は既に15年に及び、2010年からは名護市に事務所が移転した。事務局長の相原健児さんは神奈川県平塚市出身だ。大学の農学部を卒業後、神戸市役所に入り、「人と植物をつなげる仕事がしたい」と、公園の設計などを5年間経験し、その後ホールアースに入った。沖縄には2012年4月から勤務し、修学旅行の高校生らに沖縄の自然を体験してもらっている。沖縄の魅力について相原さんは「人の暮らし近くに自然が残っていて、生き物と出会える森もある」と語っている。

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写真左:サバニ講習が行われる名護湾へ漕ぎ出すサバニ
写真右:沖縄ホールアースが同居するがじゅまる自然学校

サバニの技術講習は、船大工が高齢化し操船技術を知る人が少なくなりつつあるため、サバニ文化の継承を目的に進めており、美しくて穏やかな名護湾を中心にした講習とイベント、レースなどを盛り込んでいる。18回に及ぶ講習は、操船技術を磨くためサバニのトレーニングを続けている「フーカキサバニ」のメンバーが協力している。

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学校内には伝統の三線も飾られている
 
ホールアースは「サバニに多くの人が興味を持てば、サバニの伝統文化が次世代に継承され、沖縄の海にサバニがいつも浮いている風景が実現することも夢でない」としており、講習会に大きな期待を寄せている。第1回の講習には小学校5年生を含む男女20人が参加、サバニ乗船を夢見て、オリエンテーションを受けた。

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講習会はサバニの基礎から始まった

サバニをめぐっては、日露戦争当時、日本海海戦のため北上していたロシアのバルチック艦隊発見の知らせを、宮古島から170キロの距離を15時間かけてサバニを漕ぎ石垣島に伝えた漁師5人が「久松五勇士」と称えられ、両島に顕彰碑とモニュメントが残っている。(石井克則)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:15 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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