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仲間たちと多彩な商品づくり 京都の宇治東福祉会 [2013年03月28日(Thu)]

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訪問販売で大人気のパン。宇治ならではの抹茶味のメロンパンも!

「この街で働き、暮らし続けたい!」障害者のそんな思いに応えるために2004年に設立された社会福祉法人宇治東福祉会(京都府宇治市)は、日本財団の助成を受け、障害者の就労支援や生活介助など多面的に事業を展開している。宇治の定番ともいえる抹茶を使った商品をはじめ、パンを焼く作業所ではスタッフが仲間と呼ぶ利用者たちが懸命に仕事に取り組む姿が見られる。
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仲間の想いがつまった『仲間宣言』

宇治東福祉会の前身は1978年に同地域に開所した宇治共同作業所で、長年、地域に根差した活動を行ってきた。今では地域に住む多くの障害者が同福祉会の作業所に通っているという。スタッフは作業所で働く人たちを“利用者”や“障害者”と言わず、“仲間”と呼び、宇治作業所の食堂には「仲間宣言」が飾られてある。「わたしたちもおなじにんげんです。きゅうりょうがいっぱいほしい。けっこんしたい。かぞくのひとにたよらんとじぶんたちでやってみたい。…」と、希望や目標が素直な言葉で表現されている。

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生地から丁寧につくりあげるパン/お菓子の箱の組み立て作業

作業所をのぞくと、焼きたてのパンの甘い香りがする。パンの製造・販売は、“仲間”の給料につながる大きな収入源だ。公民館や病院、市役所といった公共施設を中心に訪問販売をしている。パンは70種類ほどもあり、事前に注文を受けて、毎日約600個を手際よく作っているという。抹茶入りのパンをはじめ、定期的に商品をリニューアルし、春のパンにはよもぎやさくらの葉を練り混み、四季折々、その季節を感じられるように工夫しているのが特徴だ。

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京都の伝統工芸品西陣織を使った色鮮やかなお土産品/一針一針、愛情込めて…

パン以外にも土産用のお菓子を入れる箱の組み立てや京都の西陣織を使った小物入れやティッシュケースづくりなど、観光都市京都に貢献する作品に取り組んでいる。これらの色鮮やかな作品は、京都駅のデパートや土産物店で外国人観光客からも好評だという。

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事務スタッフの畑下由美さん

事務スタッフであり社会福祉士の資格を持つ畑下由美さんは、「“仲間”と話すことがとても楽しい。意識して心掛けていることは特になく、自分自身も自然体でいられる場所」と、優しいまなざしを仲間に向けている。今年4月には作業所、短期入所(ショートステイ)など新たに3施設がオープンする予定だ。現在、同福祉会では約70人が就労しているが、春からは生きる目標を持った仲間たちの居場所が増えることになる。(渡辺桂子)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:04 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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