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阿嘉島のサンゴ研究所 増殖技術を確立 [2007年07月23日(月)]


阿嘉島旧港のサンゴ飼育用いけす


沖縄・那覇市泊港から高速フェリーで55分の慶良間諸島の中央にある阿嘉島。周辺の海域は透明度が高く、一年中ダイバーでにぎわっている。この島にある財団法人熱帯海洋生態研究振興財団(AMSL・保坂三郎理事長)の現地研究部門・阿嘉島臨海研究所(大森信所長)はサンゴの増殖の研究をしており、国内のサンゴ研究の中心として内外からの研究者が来訪している。

研究所は1989年、保坂理事長が所有していた東京の土地が都の用地買収にかかって売却して得た資金を基に施設用地を購入、鉄筋コンクリート4階建ての研究所施設を建設した。オーストラリアの研究者がこの島の海でとってきたサンゴが一斉に卵を産卵することを指導し、本格的にサンゴ増殖の研究が始まった。日本財団の支援も得て続けられた研究の結果、産卵日の予測、受精した卵の確保、幼生・稚サンゴの飼育、稚サンゴから群体作り−という技術が確立した。(写真:阿嘉島臨海研究所)

すぐ前にある海が実験場だ。旧港と呼ばれる港には卵から受精した幼生を1年間育てる「いけす」があり、幼生を付けた基盤とサンゴについた海藻を食べてくれるタカセガイを一緒にいれたかごが10個海中につらされている。2年目の稚サンゴはここから少し離れたマジャノ浜の海底で成育実験が行われている。海底に接着剤を使ってサンゴの根を付け、魚や海藻から守るためその周辺をネットで囲う。一方、すぐ近くにネットを使わないサンゴも植えつけた。この2つがどのように変化するかを調べている。

順調だったマジャガ浜での実験は、13日に沖縄を直撃した台風4号によってネットで囲った稚サンゴが手ひどい被害を受け、使い物にならなくなった。ネットを張らない方は被害が少なく、2年目の稚サンゴをどう育てるかは新しい課題だという。

(写真:保管されているサンゴのサンプル)


この夜、研究所近くにある社団法人水産土木建設技術センターの水槽で飼育しているサンゴが大量の産卵をした。センターは日本最南端の沖ノ鳥島の侵食を防ぐため、水産庁の委託を受けてサンゴの再生に取り組むため、研究所の協力でサンゴの飼育を研究している。阿嘉島でサンゴの増殖に取り組む研究者たちは、日本のサンゴ礁再生の日々を夢見て、奮闘しているのだ。(詳細はコチラ
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:41 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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