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日本の海は疲れている? 海の健康診断 [2007年07月12日(木)]


「海の健康診断」実施海湾位置図


最悪の状況は脱したけれど、過去の「負の遺産」の影響で健康を取り戻せないでいる――。このほど海洋政策研究財団が公表した全国一斉海洋環境評価「海の健康診断」の調査結果だ。全国71ヶ所の閉鎖性海湾(湾や河口港、汽水湖など)を対象に、海洋政策研究財団が日本財団の支援を受けて2004年から続けている海湾ごとの診断カルテづくりで、生態系や物質循環にも目を向けた「海の営み」全体を捉えるという、前例のない視点で取り組みが行われている。

現地調査や統計資料の分析から、各海湾の過去20年程度の「生態系の安定性」と「物質循環の円滑さ」をデータ化し、生物組成、生息空間、負荷・海水交換、堆積分解など7項目に分けて良好(A)、要注意(B)、要精密検査(C)かどうかを診断している。その結果、C判定の項目を含む海湾が全体の90%に及び、健康状態が憂慮される海は、東京湾など大都市圏に限らず、全国に広がっていることが確認された。
埋め立てが進む東京湾

検査項目の中で、最もC判定が多かったのは「堆積・分解」で全体の65%にのぼった。次に50%と多かった「除去(漁獲)」と合わせて考えると、海湾の底層部分の環境が深刻な状況であることが分かる。一見、生態系が回復しつつあるように見えても、底層ではかつての陸地からの有害物質の流入といった「負の遺産」がいまだに深刻で、健康を回復できていないと考えるべき状態であることがわかる。

71ヶ所中、C判定がゼロだったのは宮古湾(岩手)、万石浦(宮城)、松川浦(福島)、敦賀湾、矢代湾(福井)、仙崎湾(山口)、志度湾(香川)の7ヶ所だった。

研究チームは今後、この一時検査の結果を基にさらに精密な二次検査を続け、海の健康回復への処方箋を作成していく考えだ。また国や自治体に対しては「継続的な環境監視が必要だ」と警告している。「海の健康診断調査報告書」は、海洋政策研究財団(電話03-3502-1891)で取り扱っている。

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≪お知らせ≫

◆日本財団は、7月15日(日)13時からあいち健康の森ぷらざ(愛知県)、7月16日(月)13時から日本財団ビル(東京都)でNPO法人「全国地域生活支援ネットワーク」と共に、公開講座「自立支援法下のビジネスモデル」を開催します。詳しくはコチラ

◆日本財団では、7月14日(土)から、民間非営利組織を対象に、助成制度や助成金活用のスキルを学んでいただく「日本財団 助成金セミナー」を全国で8回にわたって開催します。詳しくはコチラ
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Posted by 日本財団 広報チーム at 10:00 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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