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海と山をつなぐ川辺に文化拠点を〜富山・氷見市の新しい魅力づくり [2012年07月04日(Wed)]

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上庄川沿いにある文化拠点「ヒミングカフェ」

能登半島の付け根に位置する氷見市。越中式定置網発祥の地で、イワシやマグロ、寒ブリなどの『海の幸』に恵まれ、遠く立山連峰を望む町並みは美しい。しかし20年ほど前から過疎化が進み、現在の人口約5万人は20年前より1万人近くも減少した。「氷見の海と山をつなぐ川辺に文化拠点の空間を創り、若い人に新しい氷見の価値を見つけてほしい」。梅雨の中休みに入った6月24日、日本財団の助成などを受けて“氷見再生”に取り組むNPO法人を訪ねた。
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ハットリくんらのキャラクターが並ぶまんがロード

町の中央を横切る道は、作者・藤子不二雄A氏の生家に近く、人気漫画「忍者ハットリくん」のキャラクター像などが点在している。JR氷見線氷見駅から、この「まんがロード」を歩くこと約20分。氷見漁港を過ぎたあたりの上庄川沿いに、古い赤茶けた蔵が見えてきた。NPO法人「アートNPOヒミング」(平田哲朗理事長)の事務所兼カフェ。活動の始まりは2004年、地元の建築士やアーティストらが、漁師の作業所兼宿舎だった「番屋」を再生しようと取り組んだプロジェクトだった。その後忘れられていた木造和船・天馬船を新たに建造し伝統技法を継承するなど、活動範囲を広げ、2009年にNPO法人化した。

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高野織衣さん/ヒミングカフェの内部

同NPO理事で、最近まで理事長を務めていた高野織衣さんによると、事務所兼カフェは、元は醤油・味噌の穀物庫だった。文化拠点として夏場だけ借り、通年貸与で腰を落ち着けたのは2008年。主な活動方針としてまず「海のプロジェクト」を企画。上庄川沿いの空き家をアート展会場に改修し文化の拠点空間を広げ、天馬船を使った地元小学生の遊覧体験や高校生の櫓漕ぎ実習など。また「山のプロジェクト」として東京の人と地元民の交流を図るツアーを計画した。すでに1回目のチベット医療の専門家による薬草指導ハイキングを実施、今後離島の清掃ツアーなどを予定している。

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朝日山公園から見た氷見の町並み

高野さんは元NHK富山放送局勤務。氷見育ちだが、若いころは早く町を離れたかったという。しかし放送取材を通じて「何もない」と思っていた地域の魅力を次第に感じるようになった。特に「継続している良さ、他と比較しない価値」に惹かれたと話した。「ツアーで都会人の目、イベントでは若い人の目を通して氷見の、お金では測れない価値を見つけてほしい」「ここは海と山の距離が近く、自然循環型の営みがある。町をリサーチし、どんな風に町を動かしていけるのか、挑戦です」と高野さん。ふる里を離れてもいつか帰ってきたい…そう思えるような“氷見再発見”につながることを願っている。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:26 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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