日系スカラーシップの留学生70人に 2011年度卒業生の報告会 [2012年04月12日(Thu)]
![]() 報告会に集まった留学生 日本財団と海外日系人協会が中南米を中心とする優秀な日系人学生に留学の機会を提供している「日本財団日系スカラーシップ」の2011年度卒業生報告会が3月28日、日本財団で開催された。今回の卒業生は13人で、これまでに計44人が留学を終えた。新たに9期生として8人が来日、それぞれの分野で新しい知識を吸収する。 |
![]() 激励する笹川会長 報告会で笹川陽平日本財団会長は卒業生を祝福し、9期生に対しては、日本の長所をよく見ていってほしいと激励した。この後、卒業生13人がそれぞれ留学生活を振り返った。このうち、電気通信大学大学院情報システム学研究科で情報システムについて学んだボリビアの日系2世、宮前イサベル志津さん(27)は、東日本大震災のような災害時には、ツィッターなどを利用した情報提供が重要だが、キーワードを入力すれば周辺の避難所の情報も分かるようにするなど、システムを改良する必要があると指摘した。宮前さんは東京のヤフージャパンへ入社が決まっており、こうしたシステムの研究に取り組みたいという。 ![]() ボリビアの日系2世・宮前さん 関西大学経済学部と上智大大学院で国際経済論、グローバルスタディーズ研究科(国際関係論や地域研究など複数の学問分野まとめた複合的学問)を専攻したペルーの日系3世、チャべス トレス トレシイ ミラグロスさん(25)は、日系スカラーシップの卒業生がペルー代表を務めるNGOの日本側事務所で働くことになった。このNGOはサッチャインチと呼ばれる天然のビタミンEが豊富なグリーンナッツから採った食用オイルを日本に輸出しており、チャべスさんもこのオイルの普及を目指して活動をするという。 ![]() ペルーの日系3世・チャべスさん 今回の卒業生は最短で2年、最長が5年の留学生活を送った。いずれも将来は母国で日本との架け橋になる人材になるものと期待されている。一方、9期生8人は、18歳から32歳まで年齢も幅があり、専攻科目も地盤工学、武道医学(古武術マッサージ)、ファッションデザイン、ヘアメイクと幅広い。 ![]() 9期生として来日した留学生たち 日系スカラーシップによる留学生は、卒業生が44人、在籍者が26人の計70人。ブラジル、ペルーを中心とした中南米のほか、東南アジアのフィリピン、インドネシアからの留学生も含まれている。留学生OBであるチリの日系2世、打村明さん(31)は、若手日系人のネットワークづくりのために日本財団が設立した日系ユースネットワークの事務局メンバーとして活動している。(石井克則) |














