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「世界から見た日本」講演 笹川会長、唐津市で [2012年02月20日(Mon)]


講演する笹川会長

日本財団の笹川陽平会長は2月17日、佐賀県唐津市役所で「世界から見た日本」と題し講演、日本は「民族紛争も宗教対立もない世界でも珍しい国」「島国として国境や領土の概念が希薄」とした上で「日中両国が海で国境を接するようになった現在、新しい時代に見合った歴史観、国家観を持たなければならない」などと語った。
講演会は唐津市幹部職員研修会の一環で、課長級以上の職員や同市競艇事業部、市議会関係者ら150人が出席。冒頭、坂井俊之市長が「会長には私個人も常日頃から『現場を見た上で考え、次の一手を考えるよう』指導いただいている」と紹介した。

市幹部職員らが会場を埋めた

講演で笹川会長は「日本を特徴づけるこの国の良さは何か?」と問い掛け、会場から指摘された「歴史と伝統」「世界の水資源国」「モノづくり」「治安の良さ」「食の安全」などについて私見を披露した。歴史と伝統では「敗戦に伴い“戦前”のものがすべて悪として否定された。しかし江戸時代一つをとっても識字率が高く、和算の関孝和や新井白石、開発経済を提唱した二宮金次郎など学者を輩出し世界に誇る素晴らし時代だった」と指摘、「歴史には連続性が必要だ」と強調した。

市役所からは唐津湾が一望に

さらにモノづくりでは、創業100年を超える企業は米国で数10社、ドイツで約800社しかないが、わが国には2万5千社以上あると指摘、「家電などが中国や韓国に押し込まれている今こそ、技術大国の精神が維持されなければならない」と訴えた。さらに日本の現状について「この国には悲観論を述べるのが知識人といった風潮がある。知識人こそ楽観論を述べなければならない」とした上で、東日本大震災のがれき処理が進まない現状について「自分を安全な場所に置いた上でいくら“東北の復興”“絆”と言っても意味がない。自ら苦痛を共にするのでなければ東北の復興は見えてこない」と語った。

シンボルの唐津城

さらに低迷する政治の現状にも言及。「何ゆえに政治がこれほどまでにダメなのか、世界の7不思議の一つだ」と批判するとともに「中央の政治が力を持てば、この国が世界から尊敬される可能性も出てくる」と注文。講演後、坂井市長は「豊富な話題をふんだんに使い、大変面白く印象に残る話だった」と感想を述べた。

唐津市はボートレース施行自治体のひとつで、地元の「ボートレースからつ」では昨年、167日間にわたってレースが開催され、総売上は145億円に上っている。(宮崎正)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:18 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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