• もっと見る
«各国にハンセン差別撤廃を促す 国際シンポジウム第一弾開催 | Main | 「世界から見た日本」講演 笹川会長、唐津市で»
New_facebook_blogmagazine.jpg 8f0j6k00000eugbl.jpg   ボランティア奮闘記.jpg   BLOGOSブロガー見た.jpg
Google
ブログマガジン WWW
最新記事
リンク集
カテゴリアーカイブ
最新コメント
プロフィール

日本財団広報担当さんの画像
<< 2013年08月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/koho/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/koho/index2_0.xml
伝統芸能の復活願い太鼓贈呈 宮城では女川のチームが誓いの演奏 [2012年02月20日(Mon)]


贈られた太鼓で演奏する女川潮騒太鼓轟会のメンバー

日本財団は11日、東日本大震災で太鼓などを流失した岩手、宮城両県の16の伝統芸能保存団体に対し、太鼓などを贈呈した。日本音楽財団がバイオリンの名器・ストラディバリウスを売却し日本財団に寄付した11億円余を基に創設された「地域伝統芸能復興資金」(まつり応援基金)からの支援で、今回で計3億円が被災地の伝統芸能復活に向けられた。
佐藤常務理事から久保会長に目録の贈呈

この日太鼓が贈られたのは岩手県が大船渡女性太鼓など6団体(支援総額約1790万円)で、奥州市水沢区の姉体公民館で日本財団の佐藤英夫常務理事から目録が渡された。宮城県では女川潮騒太鼓轟会など12団体(支援総額約4990万円)に対し午後2時から登米市登米町の登米公民館の体育館で贈呈式があり、佐藤常務理事が「きょうから新しい太鼓を使い、大きな気合いで練習をやってください」と激励した。これに対し久保泰宏宮城県太鼓連絡協議会会長が「支援に報いるためにも地域に密着した活動を続けたい」と謝辞を述べた。

津波の被害を乗り越えて練習を続けた轟会の斎藤さん

この後、女川町から駆け付けた女川潮騒太鼓轟会(斎藤成子会長代行)の17人が新しい太鼓を使って「躍動」という曲を演奏した。同会のメンバーは新調された太鼓(うち大太鼓が3つ)に向かい力いっぱい演奏、寒い体育館も熱気に包まれた。演奏を終えた子どもたちは「前より、いい音が出た」「新しい太鼓で頑張りたい」などと話し、伝統の技を残そうとする意気込みを見せていた。

贈られた新調の太鼓

次男の弘貴さんとともに、演奏に参加した斎藤さんは、津波が自宅の2階部分の1センチまで迫ってきて止まったため、現在は2階で生活をしている。83歳だった轟会の初代会長は津波で流され、行方不明のままだという。震災前までは30人いた会員も20人に減り、太鼓も練習場も失った。しかし、斎藤さんらはペットボトルをバチ代わりにして、タイヤをたたき青空の下で練習を重ねてきた。

元気いっぱいの子どもたちの演奏

弘貴さんは高校卒業後の昨年4月に石巻市内の造船会社に就職、仕事を続けながら轟会のメンバーとして太鼓をたたいている。12月にはあしなが育英会がフランス・パリで実施した震災遺児のための街頭募金活動に参加し、8人のメンバーとともに和太鼓を演奏、支援を訴えた。日中国交回復40周年記念行事の一環として外務省が中国に派遣する和太鼓チームのメンバーにも選ばれ、近く訪中し北京で被災地の伝統芸能の健在ぶりをアピールするという。(石井克則)
このエントリーをはてなブックマークに追加
Posted by 日本財団 広報チーム at 09:13 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
コメントする
コメント