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安らかな死を看取る緩和ケア認定看護師〜山梨県で初の教育課程修了式 [2012年01月25日(Wed)]


修了式に緊張気味の28人

治療ができない患者さんに対して体の痛みや精神的な不安を解消し、人生の終末期を安らかに過ごせるようバックアップする『緩和ケア』。山梨県立大学看護実践開発研究センター(田中彰子センター長)は日本財団の支援を受けて昨年から、その任にあたる認定看護師の養成に取り組んでいるが、12月21日、7か月に及ぶ教育課程を終え、修了式を行った。全国では9校目、山梨県では初めての緩和ケア養成コースの開設で、修了第一期生の28人は大きな夢を胸に、今年5月に予定されている日本看護協会の認定看護師試験に挑む。
白ア麻純さん(左)、小池美沙幾さん

緩和ケア教育課程は3カ月の座学、その後の4か月の実習で構成される。1期生のうち10人が県外者で、受講中甲府市内にアパートを借りて通う人も。福井県鯖江市の白ア麻純さん(34)もそのひとりだ。看護師歴12年。「生まれてくる時は喜びに包まれているのに、亡くなる時は何をしてあげられるのか分からないまま、結局家族の方に任せきり…。その人らしい終末のあり方を見つけられるようにしっかり勉強したくて」と受講動機を話した。「この7か月は自分を見直すいい機会となった。鯖江に帰って、仲間たちと患者さんの視点に立った勉強会を続けていきたい、これからがスタートです」とも。

南アルプスを背にした山梨県立大学池田キャンパス

甲府市内の外科病棟で13年間のキャリアを持つ小池美沙幾さん(34)は、末期の患者さんとどう接すれば良いのか、迷ってばかりいたという。「私の上司が、がんで亡くなったのですが、病室に入ると、不安を軽減させたい気持ちなのに、うまく受け答えができるだろうか、沈黙にならないか、いつ退室するのが良いのか…ジレンマに陥って」。川崎市の緩和ケア病棟に1か月間実習研修に出た。たばこ、お酒は患者さんの自由。痛み止めの処置はするが、治療はしない。これまでの外来看護師としての判断基準が揺れ続けた。「でも緩和ケアとは何なのか、考え方、手順など基本的な精神を学びました。自分の感情だけで動かない。今後この知識を、実践を通して身近なスタッフに伝えていきたい」と話した。

謝辞を述べる佐野ひろみさん/田中彰子センター長

修了式は、3千メートル級の南アルプス・鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)を背景にした座学研修の地・山梨県立大学池田キャンパスで行われた。修了証書が渡され、優秀生の表彰、伊藤洋理事長の式辞などのあと佐野ひろみさんが修了生を代表して「講義や実習を通して自分と向き合うことが苦しいときもあったが、スタッフの励ましで一歩前に進めた」と謝辞。これに対して田中彰子センター長が「努力のすごさに頭が下がった。チームワークもよく、翼を持ち、大きく羽ばたいてほしい」とエールを送った。

修了式のあと記念撮影に笑顔の緩和ケア認定看護師のタマゴたち

緩和ケアの重要性は70年代初めごろから言われだし、1998年日本看護協会により認定看護師制度の一つに制定された。看護実践開発研究センターの中込洋美教員によると、認定看護師の分野は21項目あるが、3年前同大学が山梨県内で働く看護師、保健師らにアンケート調査したところ、緩和ケアを望む声が4人に1人と圧倒的で、これが緩和ケア養成コースをセンター内に設けるきっかけとなった。現在、全国の緩和ケア認定看護師は1千人ほどで、来年度には岩手県内に10番目の養成コース開設校が誕生するなど、終末期の患者とその家族を身体的、精神的にケアする看護師への期待は高まるばかりだ。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:34 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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