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6年間で60の離島訪問 島の子どもたちに芸能公演 [2012年01月10日(Tue)]


鹿児島県・口永良部島・金岳小で公演

日本は6852の島から構成される島国だ。日本離島センターによると、住民登録がある離島は314島といわれる。このうち九州の離島の子どもたちを対象に財団法人西日本文化協会が実施している芸能公演とワークショップが6年になった。本年度末で60島に及ぶこのプロジェクトは、島の子どもたちに音楽や伝統芸能の楽しさを伝えるのが目的だが、公演メンバーは子どもたちの純粋さに惹かれ、長時間かけて島への訪問を続けている。
担当の眞竹龍二郎さん

九州を中心に活動している若手のアーチストが集まった異分野交流会で「学校での公演をやりたい」という声が出た。2003年ごろのことだった。自身もアマチュアオーケストラでバイオリンを担当したことがある同協会の眞竹龍二郎事業部長・伝統文化コーディネーターによると、こうした若手演奏家の声を受けて、同協会は九州に数多い離島の小中学校での芸能公演を2006年から日本財団の支援でスタートさせた。

 
三味線に挑戦する女子中学生(長崎県・伊王島)/演奏後にバイオリンの説明も(熊本県桶合島)

公演内容は日本の歌とクラッシック、琴・三味線の邦楽、大道芸と落語、紙芝居、津軽三味線とフルート・バイオリン・ピアノ演奏と幅広い。福岡県内の離島から始まり、これまでに54島で実施、ことし3月末までには訪問離島は60島になる。本年度は大宰府天満宮の境内を拠点に活動する「新玉だれ軍団」(松花堂氣楽さん=南京玉すだれ=ら4人)、津軽三味線の安田勝竜さんとフルートの中西久美さん、ピアノの夏川由紀乃さんのトリオ、音楽とアートと紙芝居の「スケルツァンド」の3人のメンバーに交代で回ってもらっている。当初の予定では6年間で70の島に行く予定だったが、残りは遠隔地だ。例えばトカラ列島7島がある鹿児島県十島村は鹿児島港から船で10時間と遠く、船便も週に2便しかないため、演奏者のスケジュール調整に難しいなどの理由で実現していない。

音楽に合わせてみんなで合唱(鹿児島県喜界島)

公演では子どもたちの反応がいいのがメンバーの楽しみで、お礼に太鼓や三線(さんせん)の演奏をしてくれることもある。2006年に続いて2010年にも訪問した福岡県の地島では当時の小学1年生が6年生になっていた。6年生の何人かは津軽三味線の安田さんを覚えていて、再会を喜んでくれたという。眞竹さんは「島では中学生と小学生が一緒になって遊び、年上の子が年下の子の面倒を見ている。都市部では失ってしまった異なる年齢集団の交流が残り、日本の原点を見るようです。内地でも離島と同じような環境の子どもたちに、今後は目を向けた取り組みを考えたい」と語っている。(石井克則)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:11 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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