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取り巻く状況厳しくとも 「ふくおか子ども白書」刊行 [2011年12月21日(Wed)]


刊行されたふくおか子ども白書

「子どもにやさしいまちづくり」を目指して活動している「子どもNPOセンター福岡」は、「ふくおか子ども白書」を初めて刊行、12月10、11の両日、福岡市内で開かれた第10回市民フォーラム「子どもと共にすすめるまちづくり」でその内容を公表した。白書は子どもたちを対象にしたアンケート調査の結果を基に、現代の子どもをめぐる様々な問題点を指摘、子どもたちに生きる喜びと希望を育む絆づくりの必要性を強調している。
多くのNPO関係者が集まった市民フォーラム

白書(A4判、168ページ)は日本財団が支援、「子どもにやさしいまちづくりネットワーク」の協力で、福岡県内のNPO、教育、司法関係者ら39人が執筆した。「総論」のほか「子どもと福祉」(虐待が増加している問題など)、「子どもと家庭・家族」(母子家庭の現状と対策)、「子どもと学校」(不登校問題など)「子どもと地域」「子どもとメディア」「子どもと文化」「実態調査アンケート結果」「資料編」(子どもの権利条約関係のほか戦後から現在までの子どもをめぐる動きをまとめた子ども・できごと年表も掲載)―に分かれている。

 
白書の内容を報告する渕上継雄さん/講演する増山教授

1600人の小中高生へのアンケート(2010年7月―9月、有効回答1578人)結果では、「自分のことが好きか」「自分は人から必要とされているか」という自己肯定感に対する問いに対し、小学生はやや高く、中学生、高校生になると、その率は下がっていた。さらに「自分に当てはまる状況」として、小学生で53・8%、中学生73・3%、高校生77・1%が「疲れやすい」と答えている。白書編集のアドバイザーを務めた渕上継雄・元西南学院大学教授は市民フォーラムで白書の内容を報告、「子どもを取り巻く厳しい状況が分かった。子どもたちからの不信感に対し、大人がどう考えるかが問われている」と指摘した。

市民フォーラムでは、日本子どもを守る会で「子ども白書」(1964年以来47回発行、ことしは震災と無縁社会がテーマ)の編集長をしている増山均・早大教授(教育学、社会福祉学)が講演。東日本大震災で多くの子どもたちが親を亡くし、ライフラインが断絶した状況下、避難所で真っ先に立ち上がったのは子どもたちだったという実例を示し、「子どもたちに対する否定的見方をとらえ直す必要がある」と語った。そのうえで、増山さんは「そんな子どもたちも心の奥底に不安や悩みを抱えて活動したことは忘れてはならない」と注意喚起、全国各地で震災の映像をテレビなどで見た子どもたちが抱えるトラウマについても、対応が必要だと強調していた。(写真:会場に展示された子どもにやさしいまちづくりネットワーク参加団体の説明)

白書は1200部印刷、希望者には無料で配布する。(送料のみ実費負担)問い合わせは子どもNPOセンター福岡へ。電話092−716−5095(石井克則)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:23 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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