• もっと見る
«全国初!JR駅構内に障害者がつくるそば屋が登場 〜真心込めて徳島県伝統の「祖谷そば」を提供〜 | Main | 石巻地区の造船関連事業者へ大型クレーンやトラックなどを配備»
New_facebook_blogmagazine.jpg 8f0j6k00000eugbl.jpg   ボランティア奮闘記.jpg   BLOGOSブロガー見た.jpg
Google
ブログマガジン WWW
最新記事
リンク集
カテゴリアーカイブ
最新コメント
プロフィール

日本財団広報担当さんの画像
<< 2013年08月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/koho/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/koho/index2_0.xml
仮設住宅の足や食材配達便にも〜被災地に贈られた中古車の“その後” [2011年12月19日(Mon)]


石巻市の仮設住宅で活躍する渡部慶太さんと中古車

東北3県では24万台の車が震災で失われたといわれている。復興や生活に欠かせない足として、各地から中古車が寄せられ、日本財団にも企業2社から約50台が無償提供された。名義変更などの手続きを経て支援団体などに順次届けられているが、仮設住宅の足となり、朝夕の食材配達便になり、時には内職仕事を届けてくれる使者にも…とフル稼働。首都圏などで仕事やレジャーに活躍し、被災地で“第二の人生”を送る中古車の今を、宮城県石巻市に追った。
 

津波で損壊した車(右)、その残骸は被災地に今も…

市の中心部から車で15分ほどの開成地区。1150戸が寄り添うように並ぶ仮設住宅「トゥモロー・ビジネスタウン」は12月に入って、防寒材を壁面に設置する工事がピークを迎えていた。「石巻復興支援ネットワーク・やっぺす石巻」(石巻市穀町)の渡部慶太事務局長は、この地区を連日車で走り回る。“愛車”は9月下旬にリクルートの中古車情報誌「カーセンサー」から届けられた中古車。「入居者の多くは北上地区や牡鹿半島からの避難民で、お互いに馴染みが薄く、孤独死や自殺防止のためコミュニケーションを深めたいのです。だからほぼ毎日、他の団体と協力して手芸やダンス教室、復興市などのイベントを仮設住宅の集会場などで行っています」と話す。

石巻復興支援ネットワークのスタッフ。前列中央が兼子代表

同ネットワークに届いた中古車は計3台。12人のスタッフが手分けして、仮設住宅回りのほか人形やブローチなど内職の手仕事材料の搬入、製品の搬出、行政機関への申請や他の団体との打ち合わせ…の足に使っている。兼子佳恵代表は「内職は被災者に生きがいと生活の張りを持ってもらうため、集会場で簡単にできるものを斡旋しています。これまでは家族で1台の車を都合しあって乗っていたのですが、中古車の提供を受けて、時間を有効に使え、ヒトとモノの移動が楽になりました」と、感謝の言葉を繰り返した。

仮設住宅「小国の郷」を巡回する宍戸京子さん

石巻駅前から西に約4キロの門脇地区にある社会福祉法人石巻祥心会(宍戸義光理事長)に11月末、中古車1台が届いた。贈り主は、中古車買い取り最大手のガリバーインターナショナル(東京都千代田区)。早速、6月にオープンしたばかりのケア付き仮設住宅「日本財団ホーム 小国の郷」など3か所のグループホームへの巡回、朝夕の食材を運ぶ足として使っている。「これまで1台で3か所のホームをカバーしていた。急病人が出た時は救急車かタクシーを呼ぶことが多かった。12月4日の午後も急病人が出たが、中古車が届いて待機させていたので、事なきを得た」。石巻祥心会のサービス管理責任者、宍戸京子さんと副管理者の加藤善之さんは、増車の成果をこう話した。

「ガリバーインターナショナル」は、震災後すぐに中古車1千台を被災地に寄付するプロジェクトを立ち上げた。ホームページ上で先着順に受け付け、すでに700台以上が東北3県の支援団体に譲渡・貸与されている。うち日本財団を通しての無償提供は13台。「カーセンサー」は1984年の創刊で、インターネット版の「カーセンサーnet」は約27万件の中古車情報を掲載している。復興支援のため全国の中古車販売店などの応援を得て、中古車200台を目標に「クルマを届けよう!プロジェクト」を発足、日本財団には34台が提供されている(平尾隆夫)。
このエントリーをはてなブックマークに追加
Posted by 日本財団 広報チーム at 09:16 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
コメントする
コメント