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アジアへシニアボランティアを派遣 [2007年06月08日(Fri)]


協力を要請するハルシャ会長


アジアの途上国でシニアの技術を生かしてもらおうと、シニアのボランティアを送り出している「技能ボランティア海外派遣協会」(NISVA)は現在5カ国に6人を派遣、着実に国際交流に寄与しつつある。さらに近く数人の派遣を準備しており、このほど受入国の一つであるスリランカからNGOの代表が来日し、日本の実情を視察した。

NISVAは「草の根レベルの交流」をモットーに2005年1月から本格的な活動を開始し、少数ずつながら途上国にボランティアを送り出し続けている。現在、派遣しているのはタイ、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ブータン各国。このほかモンゴルでは5月末、NISVAが派遣した専門家が置き薬事業の現地調査をしてきた。

スリランカへは、調理師の免許を持つ埼玉県川口市の鈴木栄一さん(58)と妻の静江さん(53)の派遣が決まり、ビザが下り次第出発する予定だ。鈴木さん夫妻には、2006年9月から半年間大津波の被災地、南部のタンゴールで干物の製造指導に当たった横浜市の村上清一郎さん(70)が同行する。3人が行くのは首都コロンボから北へ35、6キロのネゴンボで、村上さんは半年、鈴木さん夫妻は1年の予定で干物づくりの指導に当たる。

スリランカに派遣される鈴木さん夫妻(両端)、村上さん(向かって右から2番目)とハルシャ会長

スリランカで日本からのボランティア受け入れの窓口をしているのはNGOのセワランカ財団だ。同財団のハルシャ会長(55)がこのほど訪日し、鈴木さん夫妻、村上さんらが出席した会議でスリランカへの支援を要請した。これに対し鈴木さんは「やりがいのある仕事だと思う。お役に立ちたい」と答えていた。ハルシャ会長は、NISVAの案内で東京の築地市場や静岡県の焼津漁港に行き、日本の水産物流通の実態を見学した。
NISVAが求めている人材は幅広く、4月にタイのチェンマイに派遣された神奈川県の陶芸家・碓井直弘さん(51)は、チェンマイ大学芸術学部で「客員教授」として学生の指導に当たっている。栄養士の資格を持つ東京都の大作佳子さん(65)はフィリピイン・スワルの孤児院で子どもたちの食生活の管理・指導のほかに、子どもたちが将来自活するために縫製の職業訓練を担当している。

このほか、ベトナムではITとあんま、カンボジアではミニコミ誌の編集、ブータンでは自動車整備の指導に当たっている。さらに7月にはカンボジアに目の不自由な人に卓球を教えるボランティアが出発する予定だ。
―――― ・ ――――

ことしから「団塊の世代」の大量定年が始まった。戦後日本の高度経済成長とともに歩み、現代日本を支えた階層だ。NISVAが求める人材は多種多様という。しかも、現地では専属の通訳が付くため、言葉の心配はない。77歳でスリランカの津波被災地に派遣された元気な女性もおり、再びスリランカに向かう村上さんは70歳だ。お2人に比べれば団塊の世代は若い。多くの途上国で活躍できる人材が豊富にいるはずだ。定年後を国内にだけでなく、アジアにも目を向けてはいかがだろう。(I)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:14 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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