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日本の伝統文化を子供らに〜岡山県文化連盟の出前講座が好評 [2011年11月29日(Tue)]


出前授業で人気の茶道教室

茶道、華道、水墨画、筝曲、狂言…日本の本物の伝統文化を子供たちに体験してもらおうと社団法人岡山県文化連盟(大原謙一郎会長)が進める出前講座が好評だ。その道のプロが、学校側の要請に基づいて出向き“日本のこころ”を伝授。普段の授業と異なるアプローチに生徒だけでなく、先生からも「◎」の評価。財政的ピンチも日本財団の支援で乗り切り、「全国のモデルケースに」(曽田章楷・同連盟専務理事)と関係者の意気は高い。
曽田章楷専務理事とスタッフの高田佳奈さん

芸術・文化の優れた指導者を学校などに派遣する事業が始まったのは6年前。きっかけはNHK番組「課外授業〜ようこそ先輩」だった。各界の著名人が母校を訪れ、後輩に自分が歩んだ道のりを伝える内容。これは良い、でもすべての学校に優れた先輩がいる訳ではない、だったらこちらで準備しようーと県内の文化人らに呼びかけた。連盟スタッフの高田佳奈さんによると、現在登録する講師は320人。日本財団が助成する伝統文化部門と福武教育文化振興財団助成の一般文化芸術部門に分かれており、伝統文化は今年に入って65の県内公立小中学校で実施されている。

水墨画を指導する井上勇先生

10月25日、岡山市立旭竜小学校で行われた出前授業を参観した。33人の6年生が茶道、生け花、水墨画の3班に分かれて90分授業を受けた。水墨画の井上勇さん(全日本水墨画会会員)の教室では、筆の持ち方、墨のすり方、和紙の切り方など基本動作の指導から始まった。「大きく、伸び伸びと」「絵に失敗作はない、墨が乾くとまた違った味が出てくる」と、井上さんの声が飛ぶ。竹を描いてみせ、「さっとひと筆で描くのが大事、まあ1年はかかるけどね」と笑顔のアドバイスも。女子の1人は「なんとなくコツみたいなのが分かった気がする、とても面白い」と感想を漏らした。水墨画家の卵の誕生?

風景を活けるのが生け花とか

生け花教室では太田生子先生(岡山県華道連盟所属)が「1本1本、お花に話しながら活けてください。どう活けてほしいのか、お花が答えてくれますから」と。カーネーションやひまわり、金魚草などを手に、生徒らは神妙な顔つき。和菓子の効果か(?)最も人気のあったのが茶道教室。崎坂宗佳先生(裏千家淡交会岡山支部副幹事長)が茶せんや黒文字(菓子に添えて出す楊枝)の使い方、見本となるお点前などを披露。このあと生徒らがお互いにお茶を点てあったが、「苦い、抹茶の粉の入れ過ぎだ」「さっきの仕返し」などのささやきも聞かれ、厳粛な雰囲気の中にも小学生らしいヤンチャぶりが見られた。

3人の伝統文化のプロを紹介する講座担当の先生(右)

授業後、井上先生は「興味を引いて、絵の具とはまた違う絵を描く。担任の先生がびっくりするほどの成長をみせることがある」と。太田先生は「それぞれの個性があり、花を大切に扱ってくれました。私自身が学ぶことも多い」と話し、崎坂先生は「正座に苦しんでいても口には出さず、素直に茶道を楽しんでいる姿が良いですね」と90分を振り返った。曽田専務理事は「CD観賞だけで終わることの多い伝統文化を、実際にプロの先生に教えてもらい、技術の習得だけでなく文化芸術に真摯に取り組む姿勢にふれてもらう意義は大きい。これからもさらに充実させていきたい」と話した。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:14 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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