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大震災・非日常的な死に向き合う人材育成を 死生学研究所で講義の村上氏が指摘 [2011年04月28日(Thu)]


第一回連続講座に集まった多くの学生や社会人

すべての人に必ず訪れる生と死。自殺者の増加や臓器移植に対する賛否など生と死を取り巻く問題はますます複雑さを増し、重層的かつ多面的な側面を持つ。こうした「生と死」をテーマに、日本財団の支援によって東京都港区で連続講座を開催しているのが東洋英和女学院大学の死生学研究所だ。23日に開催された1回目の講座では村上陽一郎学長が「死後の世界」をテーマに講義、甚大な被害が出た東日本大震災に関して「非日常的な死について対応できる人材を育成することが大切である」と語った。

講義する村上学長

死生学研究所は2003年に東洋英和女学院大学大学院の研究所として開設され、以来、宗教学、心理学、教育学、福祉学、医学、看護学など総合学としての「死生学」を目指してこの問題に取り組んでいる。毎月1〜2回の連続講座を実施し、病院で日々患者と接している医師をはじめ、学外からも多くの専門家を講師として迎え、大学院生だけではなく、広く一般社会人にも開放している。


村上学長

村上氏の講義は、翌日24日に控えたキリスト教の「復活祭」にちなんだ内容。この後、東日本大震災について「この経験は、私たち一人ひとりが生と死についてあらためて問い直す契機となった」と語り、「死生学研究所ではこれまでも日常的に生と死について考える場を提供してきたが、今回の大震災を受けて非日常的な死についても対応していかなくてはならない。事態はマニュアル通りには動かないので、状況に応じて即座に適切な判断をしていくことが大事だ。大学という教育現場でこうした変化に対応できる人材を育てていくことも大きな役割のひとつであると考えている」と、死生学の分野でも大震災に向き合う人材育成の重要性を強調した。



西教授  /  渡辺所長

この日連続して行われた2回目の講座では同大学の西洋子教授が、ダンスを通じた身体表現の実践について報告。長年、精神科入院病棟でダンスセラピーをしている西氏は「今後は震災で被災した子どもたちへの支援も視野に入れて活動をしていきたい」と語った。

死生学研究所の渡辺和子所長は、東日本大震災後、人々の生と死に対する価値観が大きく変化していると指摘。「死生学は主にがんなどの病気で死にゆく人々を対象にすることが多かったが、この震災で突然多くの人々が命を失い、一人ひとりが自己の問題として死について考える機運が高まった。被災者とボランティアの『出会い』が新たな課題を発見し、死生学の輪が立体的に広がっていくかもしれない」という認識を示した。

次回6月25日(土)の第3回講座では、オルガニスト河野和雄と中高部合唱部による「オルガンと合唱による『慰めの音楽』」を開催。その機会に東洋英和女学院で行っている募金に協力し、被災地へ送る予定だ。連続講座の詳細はこちら:http://www.toyoeiwa.ac.jp/daigakuin/shiseigaku/shiseigaku.html#koza
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Posted by 日本財団 広報チーム at 10:35 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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