灯台に行こう 見学できる灯台が15ヵ所に [2007年04月25日(Wed)]
灯台資料展示室「きらりん館」 船舶の安全航行になくてはならない標識である灯台は、多くの場合、風光明媚な立地からたくさんの行楽客に親しまれる観光スポットにもなっている。それらのうち、内部がいつも見学でき、その役割や歴史について資料を参観できる灯台が、全国で15ヵ所になった。 「15番目の内部見学できる灯台」になったのは、熱海沖に浮かぶ初島の初島灯台。このほど美しくリニューアルされて仲間入りした。 1998年に日本財団の支援を受けて灯台資料展示室(愛称「きらりん館」)をオープンした野島崎灯台(千葉県南房総市白浜町)は、こうした参観灯台の先輩格。房総半島最南端の国定公園内に立つ白亜八角形の灯台は、三浦半島の観音崎灯台(神奈川県横須賀市)とともに明治2年(1869年)に完成したわが国最古参灯台でもある。 行楽シーズンには太平洋を一望しようという行楽客が長い螺旋階段を上り、地上30メートルからの眺望を楽しんでいる。また「きらりん館」では「フレネル式レンズ」や、初代灯台を建設したフランス人技師、ヴェルニー氏の胸像などが展示され、パソコンを使った灯台クイズがちびっ子に人気だ。 |
野島崎灯台 (千葉県南房総市白浜町) こうした灯台は「参観灯台」と通称され、資料参観とともに灯台内部を登って見学することができる(参観寄付金は150円で、小学生は20円)。航路標識知識の普及に努めている社団法人・燈光会が、海上保安庁や地元と連携をとりながら管理・整備に努めている。 資料展示室のある「見学できる灯台」は以下の通り。★入道崎灯台(秋田県男鹿市)★塩屋崎灯台(福島県いわき市)★犬吠埼灯台(千葉県銚子市)★野島崎灯台(千葉県南房総市)★観音崎灯台(神奈川県横須賀市)★初島灯台(静岡県熱海市)★御前崎灯台(静岡県御前崎市)★安乗埼灯台(三重県志摩市)★大王崎灯台(三重県志摩市)★潮岬灯台(和歌山県串本町)★出雲日御碕灯台(島根県出雲市)★角島灯台(山口県下関市)都井岬灯台(宮崎県串間市)★残波岬灯台(沖縄県読谷村)★平安名崎灯台(沖縄県宮古島市) |