小学生“本物の音楽”に親しむ 甲府で音楽教育演奏会 [2010年11月30日(Tue)]
![]() 盛り上がりを見せた演奏会(写真提供:山梨県立県民文化ホール) ワークショップやコンサートを通じて小学生に“本物の音楽”を提供し豊かな感性を育てるー。こんな発想で2007年から始まった「小学校における通年音楽教育プログラム」の演奏会が11月24日、山梨県甲府市で開催された。事業に協力する東京ニューシティ管弦楽団のメンバーが6月以降、対象となった小学校2校を訪問、打楽器や弦楽器を使ったワークショップ、ミニコンサートを重ねてきており、子供たちも生で接する音楽に敏感に反応、満席の会場は大きな盛り上がりを見せた。 |
![]() 大谷康子さんのワークショップ(写真提供:山梨県立県民文化ホール) 同プログラムは1973年に交響管弦楽の振興と普及を目的に設立された日本交響楽振興財団が日本財団の支援を受け主催。毎年、地域の小学校2校と演奏会場となる施設、さらにオーケストラの協力を得てプログラムを実施しており、4年目となる今年の対象校は山梨学院大付属小と甲府市立新田小の2校。山梨県立県民文化ホールと東京ニューシティ管弦楽団が協力し、この日の演奏会となった。 ![]() 会場には児童の感想文も掲示された この日も演奏会に先立ち、日本を代表するバイオリニスト大谷康子さんが両校児童約600人を前にバイオリンを使ったワークショップを実施。多彩なバイオリンの音色を聞かせながら「バイオリンを弾くのが楽しくてしょうがない」「生演奏はやり直しがきかない。だから一番いい音を皆さんに提供できるように頑張る」などと音楽の楽しさを分りやすく語り掛けた。楽団メンバーがそれぞれの楽器の音色を聞かせる楽器紹介も行われた。 続いて演奏会。会場は父兄や一般客も含め1000人を超え満席に。曲目はメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲「メンコン」とベートーベンの交響曲第5番「運命」。メンコン演奏後、振興財団の評議員も務める大谷さんはアンコールに応え赤のステージ衣装で客席を一巡、モンティの「チャルダッシュ」を演奏し、4年前に浅田真央選手がスケートのショートプログラムで使った軽快な曲に会場から手拍子も沸いた。 ![]() 紅葉の山梨県立県民文化ホール 「運命」演奏後のアンコールでは音楽大声楽科出身の山梨学院大付属小の教師2人がグラスを片手に「乾杯の歌」を披露、サプライズを意識した多彩な演出に子供たちも大きな歓声で応え、カナダ出身の同付属小英語教師メレビス・ケンさん(38)は「音を体感させる形で世界の文化・音楽を子供たちに教える今回の試みは素晴らしい」と感想を語った。 同プログラムは当面5年計画。これまで金沢、奈良、南相馬で実施され、最終年度の2012年度分の実施地域、対象校は年度内に決定される。(宮崎正) |











