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農活2010〜人とかかわってこその生活 [2010年09月01日(水)]


慣れない手つき、腰つきで懸命の雑草取り

大学生と農家が、耕作放棄地を使って農作業に取り組み、地域活性化につなげようという試みが、群馬県甘楽郡のNPO法人「自然塾寺子屋」の手で進められている。「地球上で急速に減りつつある大事な資源を次世代に引き継ぐために、共生・共存の心を育んでいきたい」と同法人の矢島亮一理事長。日本財団の支援もあり、大学生らは猛暑の中でも元気いっぱい。8月7日、農作業の大事なポイントである田の雑草取りの模様を覗いた。
作業はキツイが、田んぼからは笑い声が絶えなかった

上信電鉄上州福島駅から車で10数分。甘楽町上野地区の広さ1500平方bほどの田に若者らが集合した。午前11時の日差しは重く、まぶしい。高崎経済大、中央大、津田塾、玉川大生…女性4人を含む計12人の学生に、自然塾の現役・OBスタッフ、スタッフの友人のメキシコ人らが加わった総勢25人。モンペあり、ジャージあり、短パンあり。むぎわら帽子やタオルを頭にまきつけた集団が、横一列に並んで田に入った。

スイカ割りは作業後の娯楽のひと時

「どれが雑草ですか?」の問いに、答えは「イネでない奴」。タオルをすっぽりかぶった若者に「その格好はドロボーそのものだよ」と声がかかる。「私も鏡を見てそう思ったんですが」の返答が笑いを誘い、労働の辛さを一瞬忘れさせる。日陰のない田の作業は1時間半に及び、学生らは汗だくになりながらも、抜き取った袋何杯分もの雑草に満足げだった。「楽しくやれたが、穂先が腕にあたり、かゆい。長袖が必要だった」と高崎経済大3年の鎌田潤一さん。中央大3年の相川恭穂さんは「たまに来るからできるけど、本業だと大変だろうと思った」の感想。学生らはこの後昼食、川原での水遊びで疲れを癒し、友好を深めた。

自然塾寺子屋は、農家そのままのたたずまい

自然塾寺子屋は、矢島理事長が青年海外協力隊としてパナマに派遣後、地元群馬で地域活性化に貢献したいと2001年に設立した。その後NPO法人格を取得し、青年海外協力隊の農村開発研修、農業活性化のための農産物の生産、販売などに取り組んだ。協力先として地元の農家後継者60人とネットワークを組んで「甘楽富岡農村大学校」(白石義行校長)を開校。昨年から大学生に農作業を体験させる『農活』イベントを始めた。昨年の米の収穫量は300`。甘楽富岡地区の農産物全般に「純愛」というブランド名を付け、売り出し中だ。

右から矢島理事長と白石校長

学生の作業視察に訪れた白石校長は「農業は地味な仕事で、若い人と接触する機会が少ないので楽しいですね。種の蒔き方など教える側に立つのも新鮮。昨年は、根が成長するダイコンを、種から上に伸びるものだと思い込んでいる学生がいて、驚かされた」と顔をほころばせた。矢島理事長は「相手のフトコロに飛び込んでこその国際協力。その精神は農村地帯でも同じで、地域の協力なくては活動できない。それに食べ残しなど“食育”が問題になっており、自分たちで作ってみれば食のありがたさが分かるだろうという願いもあります」と企画の狙いを説明、秋の収穫期の学生との再会が楽しみとも話した。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:27 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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