「世界のハンセン病」を刊行 笹川記念保健協力財団 [2007年04月09日(Mon)]
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偏見と差別の長い歴史を持つハンセン病。治療法が開発され、治る病気になり世界保健機関(WHO)の制圧目標(有病率が1万人に1人以下)未達成国もブラジルなど5カ国だけになっている。しかし回復者とその家族の苦しみは依然大きい。こうした中で、笹川記念保健協力財団は、このほどハンセン病問題解決に理解を求めるための手引きともいえる冊子「世界のハンセン病」(A4変形判、34ページ)を刊行した。
内容は「はじめに」でハンセン病の概括を紹介し、その後で「医療面の取り組み」「ハンセン病歴史年表」「社会面の取り組み」「私たちが生きてきた道のり」の4つの章に分け、多角的にハンセン病問題に触れている。ハンセン病に対する知識を聞く「10の質問」のページもあり、各国の回復者たちの写真も数多く掲載された。 この冊子で目をひくのは、ハンセン病を克服したものの、偏見と差別に苦しむ回復者たちの声が名前と写真入りで紹介されていることだ。そのうち中国の馮可騰さんは広東省で生まれ、少年の時にこの病気と診断されて以来、41年間も療養所で暮らさざるを得なかった苦悩の人生を綴っている。ブラジルの女性は、回復後傷が残ったが、3歳の娘に「体に傷があったとしても、ママの心はとってもきれいなのよ」と力づけられたことを記している。 「世界のハンセン病」の冊子の刊行は2002年に続き2回目。当時の未達成国の制圧拠点国は6カ国。最大のターゲットはインドとされていたが、2005年末にはインドも目標をクリアした。今回の冊子の編集に当たった山口和子理事は「回復者たちが自ら声を上げ始めるなど当時といまではかなり事情が変わってきた。世界のハンセン病問題の理解を得るための一助になればと思う。ウエブでも英文でこの内容を少しずつ紹介していきたい」と話している。 ![]() 「世界のハンセン病」冊子 |








