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当麻町に新文化拠点誕生 かたるべの森美術館 [2010年07月08日(Thu)]


美術館に展示された作品は見ていて楽しい

北海道第二の都市、旭川に隣接する上川郡当麻町は、人口約7300人の農業の町だ。日本一おいしいコメ、でんすけスイカなどでも知られるこの町に、新しい文化の拠点が誕生した。2005年に廃校になった町立伊香牛小学校の旧校舎を利用した「かたるべの森美術館」だ。国道39号に面した旧校舎は日本財団の支援で美術館に生まれ変わり、現在150点の作品を展示したオープン記念企画展を開催している。
廃校を利用した美術館

同美術館を運営するのは、障害者の就労を支援している社会福祉法人当麻かたるべの森だ。かたるべの森は、広大な森に囲まれた自然を生かし、知的障害者が働く作業所を拠点に、芸術活動の場をつくることを横井寿之前北海道医療大学教授(現在、かたるべの森施設長)が提唱。法人が所有する当麻町中央4区の約22万平米に及ぶ広大な森林を利用してギャラリー「かたるべプラス」や木工、さおり織、陶芸などの作業場、障害者の自活のための訓練棟などを建設、通所型の施設として10年の歴史を刻んだ。

オープン記念の企画展を開催中

今回誕生した美術館は、森とは別の伊香牛地区にあり、鉄筋コンクリート2階建て約1700平米の建物をギャラリーや工房用に改修した。1階は障害者の木工室と陶芸室、作品を販売する店舗のほか、喫茶室もある。2階の3教室は作品の常設展示室として利用、残る1室は作品の収蔵室にし、旧音楽室は創作室になった。

個性ある焼き物の作品

今回展示されたのは、絵画、陶芸を中心にした29人の約150点で、かたるべの森に通ってくる障害者の10年にわたる作品を紹介している。このうち高島衣里さんの作品はノートにボールペンを使って規則正しく食べ物の名前などを書き続けたもので、その数は数百冊になる。また島田絵末さんは指を筆代わりに作品を描き、吉田幸敏さんは動物の絵をデフォルメしたのが特徴だ。入場者からは「あったかい。げんきだなあ、やさしいなあ、ありがとう」「とても元気になる作品ばかりです。ありがとう」「どの作品も力がこもっていて作家の心を感じます。美しさに感動しました」「母校が廃校になってさみしかったけど、生まれ変わってうれしいです。個性あふれる作品ばかりでとても好きです」など、あたたかい感想が寄せられた。

担当の石黒さん

同美術館を担当している石黒康太郎さんは、「この地域は障害を持っている人の創作活動が盛んだ。私たちも専門家に任せきりにしないで、自分たちで行動しようと、ネットワークづくりも始めた。これらの作品を外に発信したい」と、抱負を語った。オープン記念企画展は7月31日まで開催される。(石井克則)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:44 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(4)
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コメント
まいける東山様

北海道に「かたるべの森美美術館あり」といわれるような美術館になることを、日本財団も期待しております。多くの人にぜひ見てほしいですね。
Posted by: 日本財団広報チーム→  at 2010年07月09日(Fri) 15:21

宮田様 コメントありがとうございます。各地にこのような形の美術館ができているようです。美術館同士のネットワークの動きもあり、財団も支援したいと考えています。ぜひ、かたるべの森美術館に出かけてください。日本のアウトサイダーアウトについては以下をご参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88
Posted by: 日本財団広報チーム→  at 2010年07月09日(Fri) 15:19

先日、フェアトレードフェスタinさっぽろに出るため北海道に行ったので、高速道路が実施用実験で安くなるとのことで旭川方面に足を伸ばして見に行きました。
けっこう見応えがありました。
障がい者アートの発信する場だけでなく、廃校施設の活用としてもすばらしい事例だと思いました。
常設展と企画展の展開など、今後の展開が楽しみです。
Posted by: まいける東山  at 2010年07月09日(Fri) 00:25

日本で、どんどん障がい者の美術館が生まれていますね。私が知っているものは、滋賀県のNOMA、栃木県のもうひとつの美術館、岩手県のるんびいに美術館、そして、北海道のかたるべの森美術館ですが、他にも出来ているのでしょうか。お互いにリンクしてもらうと嬉しいですね。ぜひ、かたるべの森美術館が、「もう一度訪ねて行きたくなる美術館」に成長していくといいですね。
Posted by: 宮田信一  at 2010年07月08日(Thu) 15:51