佐官級交流10周年 北京で盛大に交流会 [2010年06月15日(Tue)]
動画:佐官級自衛官が訪中 中国人民解放軍基地視察、交流(5:40秒) 日中の佐官級交流事業が10年目を迎え、これを記念する交流会が6月11日、北京で開催された。秋の人民解放軍佐官団の訪日で、民間(笹川平和財団・日中友好基金)が主催する異色の交流事業は当初の10年計画を終了する。既に中国側は事業の継続を希望する旨、表明しており、秋には来年度以降の新しい事業計画が打ち出される見通し。 |
記念交流会は事業に協力する防衛省や中国国際戦略学会の関係者、今年度の防衛省・自衛隊訪問団、過去、この事業に参加経験のある日中双方の佐官ら約100人が北京飯店の大ホールに制服姿で出席、盛大に10周年を祝った。
国防相を表敬 事業は2001年の第1回以来、日中関係が冷え込んだ時期にも継続され、日本側は今回も含め計116人、中国人民解放軍は前回まで9回で計187人が相手国を訪問。自衛隊側はうち4人が将補、人民解放軍は3人が少将に昇進しており、交流会に先立って一行が表敬訪問した梁光烈国防部長(国防相)も事業を高く評価し来年度以降も継続したい、とした上で「将来のさらなる発展を検討したい」と述べた。 中央党学校も訪問 今回の防衛省・自衛隊訪問団は中畑康樹・一等海佐を団長とする14人。9日の出発から20日の帰国まで12日間にわたり北京軍区陸軍航空兵ヘリコプター第4連隊や開封市の空軍空挺第43師団、さらに東海艦隊上海保障基地など陸、海、空の施設を視察するほか、民間事業の特徴を生かし大学や企業、農村なども訪問、等身大の中国に触れる。 ヘリ連隊とも交流 交流会に先立ち10日には中国共産党の中枢教育機関・中央党学校国際研究所や人民解放軍総参謀部のシンクタンク中国国際戦略学会を訪問、「北東アジアの安全問題」や「中国海軍建設・海洋戦略」について中国側研究者の講演を聞いた後、質疑を行った。(宮崎正) 盛り上がる交流会会場
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