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人を傷つけない愚痴を ホスピスナース研修会で井上准教授 [2010年03月10日(水)]


ギターの弾き語りをする井上ウィマラ・高野山大学准教授

「職場で愚痴をこぼし合うネットワークをつくってください。ただし、人を傷つけない愚痴を言ってください」ホスピス緩和ケアを支える看護師や在宅患者を支える訪問看護師ら約110人が参加して、4、5の両日、日本財団ビルで9回目の日本財団ホスピスナース研修会が開かれた。この中で、講演した井上ウィマラ・高野山大学准教授は、ナースたちのストレス解消策について、こう呼び掛けた。
初日の開会のあいさつで笹川陽平日本財団会長は「人と人とのきずなが薄くなる中で、患者を心豊かに送り出そうという思いはみんな一緒だ。みなさんのネットワークで、終末期医療を充実させてください」と激励。さらに「世の中を変えるために言葉が大事だ。終末期医療という言葉はよくないので、終生期医療という言葉に変えていきたい」と述べた。(写真:あいさつする笹川会長)

続いて「実践報告・グループワーク」があり、参加者たちは数人ずつのグループに分かれ、末期患者との交流を通じて体験したことや、患者への思いなどについて語り合った。この後、井上准教授が「スピリチュアルケアについて思うこと」と題して講演した。井上さんは、日本とビルマで出家、仏教瞑想、パーリ経典と解釈学を学んだあと、カナダ、米国、英国で瞑想指導をしながら心理療法を研究し、現在は高野山大学のスピリチュアルケア学科で教えている。

グループワークについて話す小野芳子山口赤十字病院緩和ケア病棟看護師長

井上さんは、参加者に趣味を持つことを勧め、自身もギターが趣味でスピリチュアルケアにかかわるようになってから歌うようになったという「いのち輝け」など3曲をギターの弾き語りで披露した。この後ホスピス運動の歴史について触れ、さらにスピリチュアルケアについて紹介。「スピリチュアルケアは共に(患者・家族もケアする側も)いのちの光を輝かすことができるような道を探し出す営みだ」と強調した。

体験談を語り合うナースたち

井上さんはさらに「人は死の間際に5つの仕事をする」と語り、具体的には「人生の意味を見出す」「自分も他人も許す」「ありがとうと感謝の言葉を伝える」「愛しているよ、好きだよと言う」「さよならを告げる」―の5点を挙げた。さらに、ケアをする者として重要なことは「人は自分を大切にすることができる程度にしか他人を大切にはできない」「自分を大切にしようとすると、燃え尽きやすい」「自分を知ることが自分を大切にすることにつながることを知る力を身につける」「自分を大切にしながら悲しむことができる力が命を思いやる心を育てる」―ことだと指摘し、最後に冒頭のようなストレス解消策をアドバイスした。(石井克則)


研修会の会場
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:32 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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