こんにちは。緑児童館です。
3月24(土)・26(月)に「こどものまち」を開催しました。
こどものまちとは、ドイツ・ミュンヘンではじまった子どもたちだけで町一体を場として使用し、仮想の町を運営していくプロジェクトです。現在、緑児童館では年に1回こどものまちを行っています。町の仕組みやお金の使い方を有志の企画委員が集まり会議を重ね、緑児童館一体を2日間、こどものまちの場として使っています。企画会議から参加をする子、出店する子、こどものまち当日のみ参加をする子・・・。子どもの参加の仕方も様々です。
今回のこどものまち会議で子どもたちから声があがり特に印象的だったのは、“こどものまちにリーダーはいるのかどうか”です。意見の対立があったため、今年度は緑区区役所地域力推進室まちづくり課の方にご協力いただき子どもたちへの講話を行っていただきました。講話を聴いた後また対話をくりかえし、一人の代表者を据えることで意見が偏らないよう、市長ではなく3人の市長希望者が議会を組んで課題を検討していく仕組みを子どもたち自身で決定しました。この時の様子を下記に記載いたします。
こどものまち当日には、来館した子どもが自らの企画を実現したり、その場で起こった問題を自らの力で解決策を考え、“失敗”からよりよい仕組みを生み出していったりする姿がみられました。子どもたちは「働くのって大変だ」と口々に言いますが、その目はとても活き活きとしていました。
◆こどものまち企画委員会議「こどものまち」に市長はいる?いらない?
市長いる側:市長が困ったことを解決するために必要。副市長だっていた方が良い。
最終決定権を持つ存在(=市長)が必要だ。
いらない側:困ったことを解決するためだったら警察がいればいいんじゃない。
市長いる側:市長は警察だけでは決めることのできないことを決めるんだ。
警察はきっと当日まちに来て働く子もいるだろうし…。
警察がもし勝手に暴れだした場合にとめる人が必要だ。
いらない側:市長だったら暴れないの?市長だから信じられるわけじゃない。
市長いる側:だから市長は立候補制で投票して決めるんだ。ちゃんと暴れない人をえらべばいい。
いらない側:なんで両方が必要なんだろう??
市長いる側:(もう一度同様の説明をする。)じゃあどんな市長だったら、いいの?
いらない側:公平で、男女差別しない人なら。
市長いる側:じゃあそういう人をえらべばいいんじゃないかな。
いらない側:でも本当に誰にでも公平な人なんているのかなぁ。
市長いる側:では公平じゃない、って思ったときにはかえることができるよう、任期をつけよう。
→いる側の意見もいらない側の意見も大切です。
子どもたちはより賛成人数の多い意見ではなく対話を通して新たな仕組みを考えます。
この後、市長選挙を行いさらに対話を繰り返し、市長ではなく議会を組むことになりました。
(報告:二宮)
2018年05月24日
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