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役職員の役割分担と法人のベクトル合わせとは[2016年04月26日(Tue)]
2016年4月26日(火)
 おはようございます。今朝も徳島からの投稿です。徳島では早い所ではもう田植えが済んでいます。4月に田植えが終わっているとは少しびっくりです。地域によっても田植えの時期は違いますが、こんなに早い所もあるんですね。子供の時に習った二毛作はしていないようですが、お盆前に収穫するとのことです。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@役職者の役割は肩書にあらず、その機能にある
A役職者の役割と肩書が一致していない場合の対応
B法人の方向性との関係を常に意識した役割分担を考える

 さて、本日のテーマは「役職員の役割分担と法人のベクトル合わせとは」です。前回まで、役員会、理事会等の活性化のポイントを2回にわたり、お伝えしました。その中で、役員会、理事会等の参加者における役割分担についても触れました。今回は、その役割分担をもう少し掘り下げたいと思います。

@役職者の役割は肩書にあらず、その機能にある

 団体のトップから末端の職員まで、団体の運営が機能するためにはそれぞれの役割が定められています。トップはトップの役割、幹部職員は幹部職員の役割、末端の職員は末端職員の役割があります。

 このそれぞれの役職者の役割と肩書は本来、一致していることが前提です。ですが、必ずしも一致しているとは限りません。トップの肩書があるにもかかわらず、その役目をはたしていない場合、逆に一職員なのに経営者の目で動き、一目を置かれている場合など、普通にあります。

 もちろん、肩書が人を作ることもありますので、最初はその役目を果たしていなくても、段々と様になってくることも大いにあります。肩書が人を育てる典型ですね。こうしたうれしい誤算がある一方、それとは逆の動きの場合は困った誤算ですね。

 いずれにしても、役職者の役割と肩書が一致しないことには、組織としての運営に支障をきたすことになります。その求められる役割が機能していないからです。

A役職者の役割と肩書が一致していない場合の対応

 では、役職者の役割と肩書が一致していない場合はどうすればよいのでしょうか。求められる役職者の役割にもよりますが、基本、当該役職者に対して、周囲の意見を促してその意見を取り入れ、改善の行動をすべく自覚に委ねることになると思います。

 それですぐに反応してくれると良いのですが、その反応の仕方は様々です。反応が良くなるまで何度も粘り強く話し合いの機会を持ち、成長する過程を共有することが必要です。団体が目指す方向性を確認し、その方向に向けた役割を追求することになります。

 それでも、反応しない場合は、場合によってはその役職から一端、外れることを検討することも考えられます。その辺は、団体の個別の状況の中で、何が本人にとってベストな選択かを良く考えたうえで、判断することになると思います。

B法人の方向性との関係を常に意識した役割分担を考える

 役職者の役割分担は、つまるところ、法人の方向性に向いた機能を果たしているかが問われていると考えます。その人の能力もさることながら、法人のベクトル合わせができている役割が求められるのです。

 法人のベクトル合わせができている団体は強いです。何故なら、法人の方向性が明確であり、その方向性にそれぞれの役割をはめ込み、行動し、評価できるからです。法人の方向性に求められる役割を共有化しているので、役割の軸にブレがありません。それによりそれぞれの役職者の貢献がはっきり見える化できるのです。

 こうした法人の方向性との関係を意識した役割分担ができているか、その役割がしっかりと団体内で共有化できているか、そしてその役割で評価され、組織に適材適所に必要な肩書で構成されているか、一度、ご自身の団体で振り返って見られたらいかがでしょうか。

 
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