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補助金・助成金の全体像を知っておこう[2016年04月13日(Wed)]
2016年4月13日(水)
 おはようございます。最近、業務が立て込んでいてなかなか十分な睡眠を取れていません。電車に乗っているときは、外国語のレッスンを聞いたり、いつも読める本などを携行しているのですが、すぐに爆睡してしまいます(笑)。どこかで取り戻さないといけませんね。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.補助金・助成金とは?
2.補助金・助成金の違いとは?
3.補助金、創業補助金、小規模事業者持続化補助金とは?


1.補助金・助成金とは?

 さて、本日のテーマは「補助金・助成金の全体像を知っておこう」です。実は、昨日までものづくり補助金の申請のお手伝いをしていました。本日が締切の最終日で、何とかぎりぎり間に合わせることができました。

 前回までクラウドファンディングの話をさせていただきましたが、今回からしばらく補助金・助成金のシリーズが続きます。まずは、補助金・助成金の概要です。補助金・助成金は基本、どちらも返還を要しない資金としてとても重宝されます。

2.補助金・助成金の違いとは?

 補助金・助成金の違いは、申請をされた方はご存知のことと思いますが、助成金は要件さえ合えば、申請すると必ずもらえる資金です。これに対して、補助金は予算の枠がありますので、申請しても採択されて初めてもらえる資金です。つまり、試験を受ければ必ず合格する助成金に対して、試験を受けても一定の水準に達しないと合格しないのが補助金です。

 助成金の多くは、就労関係の政策を展開している厚労省関係のものが多いです。ついで経産省も少しはあります。また、自治体がいろいろな施策を実施する際の呼び水として、運営の助成をするものもあります。

 一方、上記の趣旨での補助金は経産省の補助金が圧倒的に多いです。その代表がものづくり補助金、創業補助金と小規模事業者持続化補助金です。後、設備投資の一部を手当てする補助金も結構あります。

3.補助金、創業補助金、小規模事業者持続化補助金とは?

 ここでは、私の少ない経験から、このものづくり補助金、創業補助金と小規模事業者持続化補助金を取り上げたいと思います。

 まず、ものづくり補助金とは、「国内外のニーズに対応したサービスやものづくりの新事業を創出するため、革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行う中小企業・小規模事業者の設備投資等を支援」する制度です。

 平たく言うと、主にものづくりやサービスにこれまでにはない事業を起こす事業者に対して、500万円〜3000万円までの補助金をもらえる制度です。対象の中心は設備投資をおこなう事業者ですが、最近は設備投資を要しないサービス事業者ももらえます。

 現状では、過去のトレンドから採択率が概ね40%程度となっており、今年はそれ以上の採択率になるのではないかと言われています。金額が比較的高額で、大きな設備投資を考えている事業者にはありがたい制度です。

 次に、創業補助金とは、正確には創業・第二創業促進事業ことを言います。「新たに創業する者や第二創業を行う者に対して、その創業等に要する経費の一部を助成する事業で新たな需要や雇用の創出等を促し、我が国経済を活性化させることを目的」としています。

 これから創業する方を中心に、その創業資金を補助するものであり、200万円までの補助金がもらえます。創業時の内外装工事や人件費、家賃などに使えます。比較的こじんまりしていますが、200万円までもらえるのはそこそこうれしい制度です。

 最後に、小規模事業者持続化補助金です。小規模事業者が、商工会・商工会議所と一体となって、販路開拓に取り組む費用(チラシ作成費用や商談会参加のための運賃など)を支援する制度です。

 小規模事業者が経営計画に基づいて実施する販路開拓等に取り組むと50万円まで、これに雇用増加を加えると100万円までの補助金をもらえる制度です。個人事業主でも応募することができ、私も昨年応募して採択されました。

 以上、代表的な補助金制度を概観しました。繰り返しになりますが、補助金は申請しても採択されて初めて意味のある制度です。上記のうち、経産省関係の補助金は中小企業者を対象にすることが多いのですが、創業補助金はNPO法人も応募できます。

 この補助金申請をすることは、実は団体のビジョンミッションを振り返り、事業の見直しや確認をいやでもしなければなりません。それが、団体の経営基盤強化に結びつけることができます。次回以降は、その辺の話と併せてお伝えしたいと思います。

 
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