【実施報告】宮城県南三陸町の子どもたち応援プロジェクト 第二弾 5/15夜〜5/18 [2011年05月23日(Mon)]
前回の活動に引き続き、「日本財団ROADプロジェクト」の資金助成を頂き、被災地の子どもの遊び&学習支援プロジェクトの第二弾(5/15夜〜5/18)として、戸倉小学校で放課後クラブ(心のケアと学習支援)を実施してまいりました。
下記の通り、ご報告いたします。 ■背景 東日本大震災で東北地方の太平洋沿岸は大きな被害を受けました。そのなかでも、宮城県南三陸町戸倉地区は、街全体が壊滅状態。3階建ての戸倉小学校は屋上まで津波にかぶり骨組みしか残らず、高台にあった戸倉中学校も1階部分が浸水しました。 (※南三陸町立戸倉小学校のホームページ「津波のつめあと」をご参照ください) 戸倉地区の子どもたちは、隣町の登米市立旧善王寺小学校の校舎を「南三陸町立戸倉小学校・中学校」として、 5月10日から新学期をスタートさせました。4月から始業した他の学校から遅れること約1カ月、 校長先生および保護者の方々は、生徒の学習遅れをとても心配しています。 なお、戸倉小学校・中学校に通う子どもは、大きく2種類に分かれます。家族ごと登米市に移住している子と、戸倉地区に住み続けている子です。戸倉地区の子どもたちは、送迎バスで約1時間かけて通っています。 一方、保護者や地元の大人は、経済的な復興に向け強く歩み始めています。仮設住宅への移住も始まり、南三陸町には乗り合いバスも(1日に2〜3便だが)走り始め、生活の立て直し・再出発の準備を進めています。 しかし、まだ支援物資に頼らざるを得ないところもあります。戸倉地区の公設避難所「志津川自然の家」は、住民の避難所であり、かつ、物流拠点になっています。この自然の家では、全国から送られてくる物資を仕分けて、戸倉地区の6部落に毎日物資を配給しています。 ※4月末〜5月の連休後は、ボランティアの数が減り、人手不足の状態とのこと。また、この自然の家のグラウンドには、仮設住宅があります。仮設住宅への引越し作業も随時進んでいました。 今回、 4月16〜17日に戸倉地区の避難所で「あおぞら教室」を行った縁から、戸倉小学校・中学校で、子どもの心のケアを含む遊びと学びの支援、そして、避難所・物流拠点での物資の仕分け等の支援*を通じて、南三陸町の子どもたちを応援してきました。 *:保護者(および地元の方の)の生活の安定とストレス削減は間接的に子どもの応援になります |