一枚の写真 [2007年06月30日(Sat)]
お掃除のとき、飾られた次女の初めて立った時の写真を久しぶりに長い間眺めました。。。
この写真を飾ったとき長女が言いました。「へぇ〜○○立てたんやぁ。。。」 お姉ちゃんは妹が立った姿を見たことはありません。 次女と私たちは、再発の後の再移植の直後、再々発という試練を与えられました。そして主治医からの病状と今後の治療方針についての説明は耳をふさぎたくなるものでした。。。 説明後、大部屋で昼間にもかかわらずカーテンを締め切り、娘の手前、必死に涙をこらえましたがどうしてもこらえきれずに、背中を向けました。。外を見たり、違うことを考えようと努力しましたが、どうしてもこの時ばかりは無理でした。 「もうあかんのかなぁ、、、どうしてもあかんのかなぁ、、、何とかならんのかなぁ、、、」 窓の外の晴天さえ憎らしい。誰にも会いたくない。話したくない。窓の外に走っている車を見て「何もかも捨てて私もどっか行ってしまいたい、、、」とやけになりました。 そして数日が過ぎたある日、その日は教授回診の日でした。 「今日は回診かぁ、、、」と思いながら、いつものように身の回りの整理をしていると「たったよ〜」と後ろから次女の声が聞こえてきました。「はいはい。たったね〜」と適当に流しながら整理をつづけました。 「かぁしゃん。たったよ〜」とまた言うので「どれどれ〜」と振り向くと、本当に次女がベットの策につかまって立っていたのです!!「うわぁ〜!!ほんまにたってる〜!!」と親子で大喜びしました!!私は絶望のふちに立たされた娘に成長の過程を望むことは少しも無かったため、この感激はすごかったのです。。。娘をしっかり抱きしめました。 「娘はがんばっているこんなに辛い状況でも大きくなってる成長している」と、この数日の自分の気持ちを恥じました。 何が何でも、私はこの子達の母親。あきらめることも、逃げることも、決して許されない!と気持ちを一瞬にして入れ替えました。そして、前向きな治療を主治医に検討してもらうようにお願いしました。 そして、「もう一回たって見て〜!」と、この写真を撮ったのでした。。。 今、闘病されているみなさまにあらためてエールを贈ります。。。 どうか、家族一丸となって、ひと山ひと山乗り越えてくださいね まさみさま |