移植4 [2008年03月22日(Sat)]
今回の移植では放射線照射はプランにはいっていませんでした。娘の年齢的なことが一番の理由でした。
移植前処置は問題なく進み、いよいよ移植当日になりました。 この日がDAY0(ゼロ)となります。骨髄移植は骨髄移植手術と表現されることもあり、私は手術室に入り、麻酔をかけ何か手術するものだと最初は思っていましたが、そうではありませんでした。 IVHカテーテルから注射器で見た限りではただの血液らしいものを注入するだけという作業自体はとても簡単なもので、少し安心しました。 当日、とても緊張しながらその時間を迎えました。 とても簡単な作業と言うわりに、先生方の表情から慎重に慎重を重ねなければならない作業なのだと思いました。 「Sちゃん行くで!頑張ってや!」と先生が声をかけました。「では、お母さん行きます!」という先生の声に、私は心の中で手を併せ「上手くいきますように!元気になりますように!!」と何回も祈りました。 先生はとてもゆっくりと骨髄液を注入しました。 突然Sが暴れだしました。私はあわてて目をあけ、様子を見るととても苦しそうにSが暴れていました。何回もえづいて、吐きそうになったり、唇の色は青く上手く息もできていないようでした。「先生!先生!!なんで?!」と私はとにかくあわてましたが、先生方は冷静に「大丈夫、大丈夫です」と言われました「でも、すごい苦しそう!!」そのときは自分の息も満足にできませんでした。 呼吸困難の原因は冷凍されて運ばれてくる骨髄液を溶かすときに使うお薬へのアレルギー反応だと言うことでした。 何とか無事に注入し終わりました。 苦しい時間は数秒でしたが、注入後には足も震えていました。 なんと恐ろしいことの多い日常だろうか、、、と思いました。 Sはそのあとぐっすりと眠りました。 これから、新しい骨髄の立ち上がりと生着を待つ日々が始まります。 Sの血液型は私と同じO型でしたが、この移植を期に、A型となることになりました。ですので、輸血の血液もAと表示されたものが運ばれてくるようになります。 O型の私とB型の主人にA型の娘か。。。大きくなったらややこしいことになりそうやなぁ。。。とそんなことを考えたことを思い出します。 「桜の咲く頃には家に帰れそうですね。。。」とある先生がおっしゃいました。 まさみさま |