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闘病記を公開するにあたり [2006年12月11日(月)]

先日ブログ大賞を受賞したときにお知らせしたように、これから家族の闘病記を「家族ワーキンググループ(家族WG)が経験したこと」として紹介していきたいと思います。
しかしその前に皆様に知っておいて欲しいことがあります。

チャイケモを始めたことにより、患者家族の方からの率直なご意見を聞くことが多くなりました。
その中で感じたことは、家族の心の傷として残っているのは、『心無い医療者の言動』だということです。

何気ない言動が、家族・子供の心を傷つけてしまうこともあります。
この事に気をつけることも大切ですが、
ここで言いたいのはそのようなものではなく、明らかに愛情の無いひどい言動です。
そのような言動をする人は、当然つまらない人、つまりチャイケモが目指す病院では絶対に働いてはいけない人です。
ですから、『あの人なら、そんな事も言いかねない。無視しといたらいい。』と聞き流せばよいと思われるかもしれませんが、
そう簡単には割り切れないのです。

そういう、つまらない人の言動がいつまでも家族・子供の心の傷として残っています。
また、一生懸命頑張っている医療者も一部の心ない人のために気持ちよく働けないことも、珍しくないと思います。

このような経験を公表すれば、おそらくマスコミ受けするでしょう。
ワイドショーなどでその医療者を攻撃し、同情してくれるかもしれません。
しかし、チャイケモはそのような事はしたくないと考えています。
なぜなら、そこから建設的な意見が生まれないからです。
『何気ない言葉に傷ついた』のであれば検討し、医療者がそこから学ぶこともありますが、今回の場合はそれにあたりません。

ひどい言葉を浴びた家族の心の傷を、みなさまに知ってもらいたいという気持ちはあります。
しかし、そのことによって一生懸命働いている医療者の心も痛みます。
そのことを打ち明ける家族も、決して気持ちの良いものではありません。
現在闘病中の子供たちに、不安を与えてしまうかもしれません。

しかし家族・患者の心を一番傷つけるのは、『医療者の心無い言動』であるということだけは、しっかり認識しなければなりません。
私自身も、知らない間に傷つけている可能性はあると思います。
もし、私のせいで心に傷を負っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、この場をかりてお詫びしたいと思います。
また、このような事ができるだけ起きないようにするためには、十分なコミュニケーションがとれる環境が必要であると考えます。

※「つまらない人」とは、「家族の心を深く傷つける言動を何度も繰り返す人」のことです。

s.kusuki