赤とんぼ [2008年09月23日(Tue)]
お久しぶりです。半年ぶりにお目にかかります。
いつの間にか夏が過ぎました。皆さんの夏休みはいかがだったでしょうか。 きょうは秋分。ようやくすっきりとした秋晴れですね。 ここのところ、子どもたちが犠牲になる悲しい事件が続き、胸が痛みます。 20日の朝日新聞土曜版に、童謡「赤とんぼ」にまつわる記事が載っていました。 この歌を作詞した三木露風は、5歳のときに両親が離婚し母と生き別れます。 夕焼け、小焼けの あかとんぼ 負われて見たのは いつの日か。 山の畑の 桑の実を 小籠に摘んだは まぼろしか。 露風を背負っていたのは、母が頼んだ子守娘の「姐や(ねえや)」ですが、露風は幼時を思い起こし、この詩の中で母への想いを綴っています。 いつの世も、母を慕う子どもの気持ちは同じ。わが子をいつくしむ母の情もいかばかりでしょう。 露風が18歳のときに、再婚した母から便りが届きます。 文章が空白の部分があり、「汝の頬を当てよ、妾(わらわ)はここにキスしたり」。 露風は手紙を抱きしめて激しく泣いたそうです。 私は昨年、近くの畑で赤とんぼを一匹だけ見かけました。 今年はまだです。皆さんはいかがでしょうか。 by Ohta (参考文献) 朝日新聞 9月20日朝刊 be on Saturday うたの旅人 |