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お薬 [2007年09月19日(Wed)]

子どもにお薬を飲ませるには色々な工夫が必要です。
アイスに混ぜたり、ジュースに溶かしたり、、、
最近、院外薬局などからは、「上手な飲ませ方」というお薬を上手く飲ませる方法を一覧にしている表を頂いたりすることがあります。
たいていの場合は、うちの子たちもごまかされ、苦もなくのむことができます。

しかし、小児がん治療中の場合、この「お薬をのむ」という行為への負担は想像以上に大きい問題になります。
抗がん剤を使うことにより起こる色々な副作用はあまりにも多く、代表的なものは「吐き気」でしょうか。続いて「粘膜障害」、、、そのほかにもその患児によっても色々です。

吐き気があるときには、子ども達は食事をとる事を一切拒みます。大好きなアイスクリーム、プリン、お菓子なども一切食べません。子どもによっては水分さえとらなくなります。栄養は高カロリーの点滴で補充します。そんな中でも、お薬は「毎食後3回」場合によっては「食前」「寝る前」「夜中」に、それもたくさんの種類をのまなければなりません。
大好きなお菓子も食べたくない、、、お水も飲みたくない、、、そんなときに、苦いお薬をたくさん飲まなければなりません。(苦いお薬がびっくりするほど多いのです)

私たち母は「これ飲んだら、病気治るからね、、、がんばろうね」と何とか言い聞かせ、飲ませようとします。
辛い辛い中、がんばって口を開けるこども。「がんばれ!うまくいきますように!!」と祈りながらお薬を飲ませる母。数分後吐き出してしまうこども。「もう一回がんばろうね、、飲みなおしやからね、、」
この格闘が毎日最低一日に3回繰り返されます。何度も吐き出してしまう子どもにストレスが溜まるときも当然あります。「お母さんごめんなさい、、、」と謝る子どもをみて、母は自分を責めます。「この子が悪いんじゃないのに、、、こんな状態で飲めるわけないのに、、、」

それでも、「お薬」は毎日飲まなければなりません。悪循環が延々と続きます。
今も、小児がん患児の日常にそれは続いています。

服薬指導、服薬研究。これはとても大切なことだと思います。

第3回研究会講師の多田羅先生からメールにこんな文章を頂きました。

『よく言われる言葉に「その国の成熟度は、最も弱い立場の人たちがどのように暮らしているか、でわかる」というものがあります。その意味で「病気とともに暮らす子どもたちがどのような生活をしているか」は、その社会を映しだす最も明瞭な鏡であるといえます。私達小児医療従事者はもちろんのこと、社会全体が、子どもたちのために何をしてあげられるのか、じっくり考えそして行動していく必要があると感じています』

そして、研究会での講演最後に 『最初にこどもたち。それから、わたしたち。』という凝縮された一言を紹介されました。


クローバーまさみさまクローバー

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コメント
「チルドレン・ファースト」
多田羅先生が最後に強調された言葉…。
日本に全くなかった理念ではなく、当たり前に患児のみならず、母親が子どもに対する愛情が、「チルドレン・ファースト」であったと私は思いますし、亡くなった私の妻もそうでした。私は、妻が病気になる前から家事などを共にやってきましたが、闘病中に妻は毎日のように、私がつくる晩御飯のメニューを聞きました。時にはうっとおしく思いましたが、子どもたちがしっかり食べているのかを心配していたのだと思いました。ある日には、下の子のTシャツが新しく買ったものになっていることも喜んでいました。「子どもたちのために、あと10年長生きしたい!」と闘病生活を闘った妻は常に「チルドレン・ファースト」の思いで生きたのだと思います。
私が、チャイケモの賛助会員となったのは、妻が亡くなる以前でしたが、ブログに登場させていただいたのは、4月の楠木先生の「チャイケモで社会が変えられるのか?」という記事からです。今私は、「チャイケモから社会を変えるんだ」と思っています。「夢の病院」が実現することで、全てのガン治療や医療を変えていくことが可能なのでは?と思います。昨年、「ガン対策基本法」実現の大きな力となられた山本孝史参議議員のように、当事者が声をあげていくこと、チャイケモのみならず、ガンと闘う人々とたくさん手をつないでいくこと、そして、未だガンに無関心な人々に働きかけていくことで。
Posted by: hotty  at 2007年09月19日(Wed) 20:13