言い訳を、つらつら
[2023年07月31日(Mon)]
この3月に母親が亡くなり、既に4ヶ月が過ぎています。
林家の家長として、色んなことから逃げ続けてきていましたから、目の前のことを自分なりにひとつひとつこなして、やっとここまで来たのですが、まだここまでしか来ていないというのが実感です。
葬儀や、49日の法要や、その後に続く「初盆」「一周忌」「遺産相続の分配」、そして何よりも大変なのが、実家の家の中の片付け、遺品整理、敷地内の建物の処分、リフォームです。
生前より、母親の捨てられない性格は十分に理解して、何となく諦めて、言葉に出した事はありませんでした。
ところが、実際に片付け始めますと、よくここまで65年間捨てられずに、タンスに、衣装箱に、押入れに、書棚に、あちこちに、溜め込んできたものだと憤りを覚え、目の前の物品に、愚知をぶつけつつ、自分に言い訳を付けながら捨ててきました。
袋に詰め込み、燃える物・プラ類・不燃と分別し、借家の干し場に積み上げた袋が、100個くらいか?
母屋の横には、食器棚・衣装ケース・スピーカー・冷蔵庫・洗濯機・机・唐津やガラスの壊れたものがずらりと並びました。
家内の押入れ2つには、人形ケース・布団がギッシリと詰まっていました。
私達2人が3カ月かかり積み上げ、置き直してきた努力の結晶でもあるそれらを、あれよあれよという間に、強者4人は、たった30分で、ゴミ収集車と2tトラックに積み込んで、気付けば、引き上げていかれました。
すっかり、ポッカリと空いた空間を見て、清清しい気持ちと共に、なにやら切ない思いも湧きあがってきました。
私も母親に似て、捨てることがきっぱりと出きる性分ではありません。
ここまで捨てなくても、もう少し時間をかけて選別することもできたのに・・・。
そういう意味では、途中から(早い内から)奥さんが手伝えってくれて、本当に助かりました。
3ヶ月という短い時間で、ここまでの整理を済ますことが出来たのも、奥さんのおかげです。
奥さんは要る物、要らない物の選別に、私情をはさむことがないので、常識の範囲で選別し作業を進めていきます。
その速度たるや、2倍速といってよいでしょう。
母屋の中の整理は今回で終わりましたので、次に、庭の整理と雑草対応に取り掛かっております。
庭には雑多な置物・鉢・瓶・石が隙間なく置かれていますので、これを間引きし、適度な空間をもてるように整理しながら、もうつぶしてしまうところの木の伐採も進めています。
本当に一年かかりそうな作業に、空を見上げて、汗を拭いては、ため息が思わずついて出るのです。
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