NPT再検討会議:「核廃絶、世界へ訴え」 渡米NGOが報告書 /長崎
毎日新聞 10月15日(金)17時50分配信
今年5月に米ニューヨーク市の国連本部で開催された核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて渡米した、NGO「地球市民集会ナガサキ」実行委員会(朝長万左男委員長)がこのほど、渡米の報告書を作成した。米国の臨界前核実験で「核兵器なき世界」への道筋が揺らいでいるが、メンバーは「だからこそ長崎は今、核廃絶を世界に訴えなければならない」との意欲を強めている。【錦織祐一】
代表団は、朝長さんの他、長崎原爆遺族会顧問の下平作江さん(75)、前高校生平和大使の長崎北高3年、林田光弘さん(18)−−ら、被爆者9人を含む15人。
代表団は4月30日〜5月8日に渡米。現地の学校を訪問して被爆体験を伝えたり、今年4月に78歳で亡くなった被爆者の語り部、吉田勝二さんを描いた紙芝居を上演した。報告書では、メンバー全員が渡米の総括をつづり、活動の写真もカラーで紹介している。
下平さんは「私と同じように最後の機会と思って参加した被爆者は(中略)『核兵器と人類は共存できない』と必死の思いで訴えました。この思いが少しでも世界の人々に伝わり、核兵器廃絶の道筋が一日も早く作られることを念願します」と書いた。
団員で報告書をまとめた被爆者の川上正徳さん(67)と、被爆2世の池田真樹さん(51)は「被爆者の『自分たちには残された時間がない』という切実な思いが、核兵器廃絶を目指す行動につながっている。そういう意志を伝えたい」と話している。
希望者には500円で頒布する。問い合わせは、実行委(095・844・6801)。
〔長崎版〕
10月15日朝刊