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午前3時の桑茶タイム [2011年08月04日(Thu)]


仙台のフラワーアーティスト、森春雄さんのアレンジで、テッセンと珍しい白い紫陽花です。小さなテッセンが生きてますね。


もう30年以上前のこと、わたしの大切な本に、未来社から発行された「淡き綿飴のために」「東北の農婦たち」など、珠玉の、と形容したい文集がありました。

著者は、一条ふみさん。戦時中の教師の仕事を恥じて退職、岩手の北部で農婦たちと、ガリ版印刷の文集を作り続けていた方でした。わたしは、その仕事に魅せられたと言っていいでしょう。わたしの原点のひとつです。

やがて数年後、今は独立した東チモールの難民が定住しているオーストラリアのダーウィンで、子供達への支援を続ける高橋道郎さんが、夜遅くに「会わせたい人がいるんだよ」と連れて来てくれたのが、なんと一条ふみさん。初めての出会いでした。ゴツゴツした指とがっしりした腕、まさに東北の農婦の姿でした。
しばらくすると、自然食通信という雑誌に一条さんの仕事や知恵が紹介され始めます。編集長の横山豊子さんが、足しげく岩手に通い出したのです。ときおり行き帰りに消息を聞きました。

自然食通信での一条さんの仕事は、「草と野菜の常備薬」にまとめられ、好評のようです。


ホスピスにいるわたしにと、桑の木の固い根の削り節みたいなものを送ってくれた横山さん。聞くと、以前に一条さんからいただいていた桑の木の根なんだそうです。

さっそく煎じてお茶にして飲んでいます。ガンに効いたという話も本には載っていますが、それよりも、飲むと身体と気持ちが、じんわり温かくなり、何かホッコリします。こんな豊かな時間をくれた桑の木の根と一条ふみさんに、感謝です。ガンに効く効かないなどという話ではないのです。この豊かな時間を忘れていたこと、残念でした。

夜中にそんなことを考えながら桑茶を味わっていたら、ついウトウト。カップのお茶をタオルケットにこぼしてしまいました!アララf^_^;